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【海外発!Breaking News】裸足に壊れかけの自転車でレースに参加した少年、奮闘する姿に続々と支援届く(カンボジア)

TechinsightJapan / 2020年11月20日 10時40分

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このほどカンボジアのプノンペンにて行われた自転車レースに参加した少年が、人生の大きな転機を迎えた。壊れかけた自転車に裸足で跨り、不屈の精神で奮闘する少年の姿に多くの人が心を打たれたという。『ASEAN Digest』『Indiatimes.com』などが伝えている。

カンボジアのプノンペン、プレックリープで11月8日に自転車レースが開催されたが、15歳以下の部にて1人の少年が大きな注目を集めた。

その少年、ペッシュ・テアラ君(Pech Theara、13)は5人兄弟の末っ子で、父親は建設業、母親は病気で寝込みがちな貧困家庭に生まれた。テアラ君は自転車レースに、ゴミ山から回収され5ドル(約520円)で売られていたボロボロの錆びついた自転車で飛び入り参加した。

他の参加者がヘルメットやプロテクター、新品同様の自転車でレースに臨む中、テアラ君が身につけていたのは衣服とサンダルのみ。しかも「コントロールの邪魔になるから」とそれを脱ぎ捨て、ついには裸足になっていた。

完璧な装備の参加者の中で、テアラ君に勝ち目はほぼない。しかしテアラ君は諦めることなく、途中で自転車のチェーンが外れようともペダルを必死にこぎ続け、ゴールまで力いっぱい走り切ったのだ。

レース後、テアラ君はこのように話している。

「周りの人が綺麗な自転車に乗り、装備を身につけていることは分かっていたよ。でも僕はレースに参加したくて、勝つために頑張り切ったので、悔しくも恥ずかしくもありません。」



結果は残念ながら6位と入賞にはならなかったものの、テアラ君の一生懸命な姿は多くの人の心を動かした。国王から贈られる名誉の称号“オクニャー”を持つラング・タイレンさん(Lang Tyleang)もその1人である。

ネットで拡散したテアラ君のレースの写真を目にしたラングさんは本人を探し出し、彼に新品のマウンテンバイクをプレゼントした。

ラングさんは地元紙のインタビューにこう話している。

「十分な自転車やその装備が買えなくてもレースに参加した彼の心意気が気に入ったんです。私も昔は彼と似たような境遇だったので。」

マウンテンバイクを受け取ったテアラ君は「本当に幸せです! 今後もレースに参加するつもりです」と意気込みを語ったという。



さらにテアラ君への支援はラングさんに留まらず、次から次へと寄付の申し込みが続いた。テアラ君はこれらの打診について、このように述べた。

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