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【海外発!Breaking News】手術室で心臓発作を起こした外科医「患者には責任を持って執刀する」と言葉を残して死亡(サウジアラビア)

TechinsightJapan / 2020年11月29日 15時59分

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このほどサウジアラビアで、体調を崩しながらも患者を執刀しようとした医師が手術室で亡くなった。地元のSNSでは「自分を犠牲にして仕事に命を捧げた医師」として称賛の声が集まっている。『Gulf News』『New York Post』などが伝えた。

サウジアラビアのアスィール州にあるハミース・ムシャイト市民病院で今月20日、整形外科医のマフディ・アル・イーマリ氏(Dr Mahdi Al Emari)が患者のいる手術室で心臓発作を起こして亡くなってしまった。

同僚は当時、イーマリ医師が疲労しているように見えたことから検査を受けるように勧めていたという。しかしイーマリ医師は「患者の手術には責任を持って執刀する」と頑なに主張し、腹痛を伴いながらも手術室に入ったようだ。同病院の整形外科の責任者であるマジッド・アル・シェフリー医師(Majid Al Shehri)は次のように述べている。

「イーマリ医師が執刀する前に、私たちは彼に疲労の兆候があることに気づいたのです。その上、彼は腹痛で苦しんでいました。」

手術室に入ったイーマリ医師はさらに体調が悪化したようで、周りに説得されて手術が始まる前に心電図検査を受けることとなった。イーマリ医師はこの時既に心臓発作を起こしていたことが判明し、地元メディアによると彼は自分が執刀した手術室でそのまま命を引き取ってしまったとのことだ。

シェフリー医師は亡くなったイーマリ医師について、このように語っている。

「彼は人生の最期の瞬間まで医師として自分を捧げてきました。激しい腹痛にもかかわらず、彼は患者のために手術を行うと主張し続けたのです。そして医師としての使命を果たしながら亡くなってしまいました。彼は医師としての殉教者と言えるでしょう。」

イーマリ医師の訃報を知った地元の人々からは、彼が患者の命を救うべく自ら命を犠牲にしたとして次のような声があがっている。

「こんなに仕事に忠実な医師は国の人々が誇りに思っていることでしょう。」
「イーマリ医師は神のもとに旅立ちました。彼に神の恵みがありますように。」
「彼の死は多くの国民を涙で溢れさせた。」

またSNSでは医療関係者からイーマリ医師の死を惜しむ声も多く寄せられ、彼が人望のある医師だったことがうかがえた。

画像は『Gulf News 2020年11月22日付「Saudi Arabia: Surgeon dies of heart attack while performing operation」(Image Credit: Pixabay)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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