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【海外発!Breaking News】病室からオンライン授業を行う卵巣がんの女性 化学療法中に子ども達と向き合う(米)

TechinsightJapan / 2021年2月1日 21時50分

【海外発!Breaking News】病室からオンライン授業を行う卵巣がんの女性 化学療法中に子ども達と向き合う(米)

がんの化学療法を受ける病室でノートパソコンと向き合い、園児とのオンライン授業を行う1人の先生の姿があった。この女性は卵巣がんを患いながらも教育への情熱は冷めず、「5歳児クラスで教えるのって、ディズニーランドに行くみたいにワクワクするの」と目を輝かせて話す。5時間かかる治療を受けながら授業を進める女性は、時には自身の病気を教材にすることもあり、「がんは死の宣告ではないと子ども達に伝えたい」と思いを明かした。『CBS News』などが伝えている。

米ミネソタ州にある幼稚園「Falcon Heights Elementary」で32年間、先生として働くケリー・クラインさん(Kelly Klein)は、5年前に初めて卵巣がんと診断された。その後は手術や化学療法を受けたが、仕事のできる状態ではなくなってしまった当時は、半年ほど職場を離れたという。当時のことをケリーさんは「この時は子ども達のクラスが本当に恋しかったです」と語る。

そして最近になって卵巣がんが再発し、ステージ3と診断されてしまった。今回の病状では完治は難しく、化学療法によりがんの進行を遅らせることになったという。ケリーさんは月に1回、4~5時間にも及ぶ治療を余儀なくされた。

なんとしても授業を続けたかったケリーさんは、同幼稚園の園長ベス・ベンケさん(Beth Behnke)に掛け合った。ベスさんは「ケリーさんと同じの立場になった場合、多くの人は病気休暇を取ります。しかし本人がやりたいと言うのですから、一緒に良い方法を探していこうと提案しました」と明かしている。

オンラインで授業を続けることになったケリーさんは、その心境を次のように述べた。

「私はいつも言っていますが、5歳児クラスで教えるのってディズニーランドに行くみたいにワクワクするんですよ。子ども達が楽しんでいるのが伝わって、私もワクワクしてくるんです。化学療法を受ける病室では、周りにも治療に苦しんでいる人がたくさんいて、ひどく気分が落ち込みます。治療の間に子ども達と共に過ごすことは、非日常的な場所で日常を感じることができるのです。子ども達に教えていると時間はあっという間に過ぎます。『なぜ私がこんなことに…』と考えて落ち込んでしまいますが、子ども達といると笑顔になれるし、心を強く持つことをサポートしてくれるんです。」

今回の決断にあたり、保護者達へ「オンライン授業中に、病院の看護師が画面に映る可能性があります」と事前に連絡したそうだが、これに心配の声をあげる親は1人もいなかった。

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