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【海外発!Breaking News】野生の猿に連れ去られた子犬を3日間かけて救出 都市開発による猿被害が深刻化(マレーシア)<動画あり>

TechinsightJapan / 2021年9月24日 5時0分

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今月16日、マレーシアにて野生の猿が生後2週間の子犬を連れ去ってしまうという事態が発生し、その様子を捉えた動画が話題を呼んでいる。周辺地区では野生の猿が民家に侵入して食べ物を奪う被害が相次いでいた。最近ではペットの犬や猫が行方不明になっており、野生の猿がペットを誘拐し始めたことで更なる不安が広がっている。野生の猿によるこうした被害はマレーシア全土で多発しており、急速な都市開発が原因の1つと考えられているようだ。『The Mirror』などが伝えた。

野生の猿が連れ去った子犬は、マレーシアの首都クアラルンプール南部にあるタマン・レスタリ・パットラ近辺にいる野良犬が産んだ子犬のうちの1匹で、生後わずか2週間だった。猿が子犬を抱えて電柱をよじ登り、電線や木の上を移動しているところを近隣住民が発見したという。

目撃者の1人であるチェリー・リュー・イー・リーさん(Cherry Lew Yee Lee)は「子犬は疲れているように見えましたが、猿はただ子犬を抱きかかえており、傷つけようとする様子はありませんでした。まるで子犬を友達や赤ちゃんのように扱っていて、とても奇妙でしたね。でも子犬はお腹を空かせているようだったので、私たちは救出しなければと思ったんです」と当時の様子を明かした。

子犬を助けようと多くの住民が集まったが、猿は子犬を抱えたまま森の中に逃げてしまったそうだ。しかし猿はお腹が空いたのか食べ物を求めて子犬を抱えたまま再び姿を現したため、子犬の救助が再開された。

救出の様子を捉えた映像には人々が手を伸ばしてバナナを見せる姿が映っており、木の高い場所にいた猿はバナナに興味を示し徐々に低い場所に降りてきた。だが子犬を手放す様子はなく、この作戦は上手くいかなかったようだ。



そして今度は猿を怖がらせる作戦が実行された。これには子犬が落下してしまう可能性もあったため、2人の女性が毛布のような物を準備して待機していた。そして別の人が小さな爆竹のようなものを森の中に向かって投げると、爆発音が鳴り響いた。

猿はこの音に驚いた拍子に子犬を下の茂みに落とし、毛布を持った女性が茂みに駆け寄った。そこは背の高い草木が生い茂っており、小さな子犬を探し出すのは容易ではなかったという。しかし3人でしばらく探し続けた末に足元にいた子犬を発見し、無事に救出することができた。



この時点で子犬が誘拐されてから3日が経過しており、毛布に包まれた子犬は弱々しい様子を見せていたが、幸いにも大きなケガは無かった。この子犬は地域住民たちで世話をしていたようで、 “サル(Saru)”と名付けられていた。“サル”はすぐに食べ物を与えられて元気になると、住民の1人がペットとして飼うことになった。

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