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【海外発!Breaking News】シーク教徒の男性ら、頭に巻いていたターバンで滝つぼに落ちたハイカーを救う(カナダ)<動画あり>

TechinsightJapan / 2021年10月21日 15時46分

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シーク教徒にとって頭に巻くターバンは信仰の表れと言われる。このほどカナダで敬虔なシーク教徒の男性グループが、滝つぼに落ちたハイカーを救うために頭に巻いていたターバンをロープ代わりにして見事救助したという。『New York Post』『NBC News』などが伝えている。

カナダのブリティッシュコロンビア州にあるゴールデン・イヤーズ州立公園で現地時間11日、滝つぼに落ちたハイカーをシーク教徒の5人の男性グループが見事に救助した。5人は同所でハイキングを楽しんでいたところ、滝つぼに落ちた20代とみられる2人の男性に気づいたという。

滝つぼに落ちた2人の男性は水から何とか這い出たものの、岩が滑りやすくなっていたことから遊歩道のある場所まで這い上がることができずにいた。すでに別のグループが2人から「救助を呼んでほしい」と頼まれていたが、スマートフォンが圏外だったため助けを呼ぶこともできなかったそうだ。

2人の男性は冷たい水の中に落ちて濡れたままだったため、徐々に体温が奪われつつあった。そこでシーク教徒の5人の男性は、自分たちの頭に巻いていたターバンと洋服を脱いで結び合わせ、長さ33フィート(約10メートル)ほどの簡易的なロープを作り2人の男性のもとへと手渡した。

当時の様子を撮影した動画には、ターバンで作ったロープを握るシーク教徒の男性が捉えられており、滝つぼに落ちた男性に向かって「しっかり握って離さないで! こっちに来て! 来るんだ! 膝なんか気にしないで! ターバンをしっかり握りしめて!」と声をかけている。

幸いにも5人の素早い行動のおかげで2人の男性は無事に救助され、のちに到着したレスキュー隊によって治療の必要がないことが確認された。救助された2人の男性は「滝に近づかないように」といった注意書きがあるにもかかわらず、近づき過ぎてしまったことにより滝つぼに転落してしまったようだ。

2人は自分たちを救ってくれた5人に対して感謝の意を述べた後、その場を去っていったという。

今回の救出劇について、5人のうちの1人であるクルジンダー・キンダさん(Kuljinder Kinda)は『NBC News』のインタビューに応じ、次のように語っている。

「私たちはどうやって彼らを救助できるか考えたのですが、最初はどうしたら良いのか分かりませんでした。他に助けてくれる人を見つけるため10分ほど歩き回っていたんですが、ターバンを結び合せる方法を思いついたんです。」

「シーク教では『自分たちが持っているものを使って、できる限りのことをして他の誰かを助けるように』と教えられます。その使うものが、たとえターバンであってもいいんです。」

そんな5人のことが報じられると、このような称賛の声があがった。

「ターバンの本来の使用目的は、こういうことだったんだね。」
「シーク教徒は素晴らしい人たちであり、彼らは自分のことは置いておき、他人に手を貸すことを厭わないんです。」
「全てのヒーローがマントをつけてるわけじゃなくて、ターバンをつけている人もいるんだね。」

ちなみに15世紀から18世紀頃の南アジアでは、ターバンを巻くのは上流階級と社会のエリートだけだったようだ。ところがシーク教では「すべての人々が平等である」という教えにより、身分の差に関係なく平等であることを示すために頭にターバンを巻くそうだ。



画像は『New York Post 2021年10月20日付「Sikh men use makeshift rope out of turbans to save hikers in Canada」(Kuljinder Kinda)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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