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【海外発!Breaking News】地球上にたった43人、「黄金の血」をもつマレーシア人女性 存命する9人目の血液ドナーとして注目を呼ぶ

TechinsightJapan / 2021年12月9日 15時56分

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マレーシア・トレンガヌ州の献血センター「トレンガヌ・カイト(Terengganu Kite)」が11月26日、非常に珍しい「アールエイチ・ナル型(Rh null)」の女性が献血する様子をFacebookにて公開し、話題を呼んでいる。女性はマレーシアでは唯一の「黄金の血」の持ち主で、現存する血液ドナーとしては世界で9人目になるという。『SAYS』『Free Malaysia Today』などが伝えた。

この50年間において、世界でたった43人しか確認されていない非常に稀な血液型「Rh null」。この血液型はRh抗原を一切もたぬゆえに、どんな血液型にも輸血することができ、別名「黄金の血」とも呼ばれている。

血液の成分の一つ、赤血球の表面には342種類の抗原(自分由来ではない物質に対し、対応する抗体や感作リンパ球をつくりだす起因物質)があり、我々の血液型を分類している。よく耳にする「A型」「B型」「AB型」「O型」や「Rh+・Rh-」以外にも何百種類もあるという血液の型だが、このうち61種類あるというRh抗原を一切もたないのが「Rh null型」だ。

誰にでも血液を分け与えることができる一方で、自分自身に対しては同じく希少な「Rh null型」の輸血しか受けることができないことから「黄金の血」の持ち主は常に死の危険と隣り合わせだ。

マレーシア・トレンガヌ州の献血センター「トレンガヌ・カイト」は11月26日、マレーシアで唯一「Rh null型」をもつドナーが献血に訪れた様子をFacebookにて紹介し、以下のように人々に献血を呼びかけた。

「このドナーの血液型は世界で最も希少なRh null型です」

「この血液型の持ち主は地球上にわずか43人しかおらず、マレーシアではこの女性ただ1人です」

「提供された血液はクアラルンプールの国立血液センターに送られ、窒素を充填した容器に入れて-80℃で最大10年間保管されます。もしこの血液型を必要とする患者が現れた時には、希釈して使用されます」

「あなたは本当に特別な方なのですよ、お姉さん!」

「あなたの血液型が何であれ、あなたは常に誰かの(血液)型です。あなたの血液が他の人の命を救うことができるのです。ぜひ献血をしましょう」

「ちなみにグレイズ・アナトミー(米人気医療ドラマ)のシーズン15を見た人は、Rh null型を知っているはずです」

同献血センターによると、女性は検査にてこの特殊な血液型が特定され、海外の研究所にも確認のためにその血液が送られた。それ以来、この女性は2016年から献血を続けており、現存する「Rh null型」の積極な血液ドナーとしては世界で9人目にあたるという。

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