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【海外発!Breaking News】「カビゴンが現れたぞ!」応援要請を無視してポケモンGOを優先した警察官、復職求めるも却下(米)

TechinsightJapan / 2022年1月12日 21時0分

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現実の世界でポケモンを捕まえているような体験ができるアプリゲーム“ポケモンGO”は、世界中で驚異的な熱狂ぶりを見せた。そんなポケモンの魅力に取りつかれたアメリカの警察官が、強盗事件対応のため応援要請を受けていたにもかかわらず「カビゴンをゲットしたかった」という理由で現場に急行しなかったことで解雇された。2人は処分が厳しすぎるとして控訴したが、裁判所はこれを棄却したという。呆れた警察官の対応を『The Guardian』などが伝えている。

問題行為があったのは2017年4月15日のことだったが、この件に関する裁判資料が今月7日に公開されたことで大きな話題を呼んだ。

当時、ショッピングモール内に併設された百貨店「メイシーズ(Macy’s)」で強盗事件が発生し、ロサンゼルス市警察の警察官としてパトカーに乗っていたルイス・ロサーノ(Louis Lozano)とエリック・ミッチェル(Eric Mitchell)に応援要請が届いた。

2人はそのショッピングモールが見えるほど近くにおり、現場からも2人が乗っていたパトカーの姿が確認できた。要請した巡査部長は応答がない2人のパトカーに直接無線で応答するように呼びかけたが、それにも反応はなかった。結局ルイスとエリックが応答することはなく、その日の夜に巡査部長から理由を尋ねられると「周囲が騒がしかったので聞こえなかった」と返答した。

ところがパトカーの車載カメラを確認すると、驚きの事実が明らかとなった。そこには応援要請が届いたことについて話し合うルイスとエリックの姿が映っていたが、エリックの口からは「カビゴンが現れたぞ!」という言葉が発せられた。2人は勤務中にもかかわらず、携帯でポケモンGOをプレイしていたのである。

しかも強盗犯はそっちのけでパトカーを走らせながらカビゴンへのルートや所要時間について議論しており、カビゴンを捕まえに行く途中でトゲチックというキャラクターも出てきたことでさらに2人はゲームに夢中になった。

映像の中には、「逃げるなよ、逃げるなよ」「捕まえた!」「なんてこった、ついに捕まえたぞ!」などと言いながら喜ぶ2人の姿も記録されていたという。呆れた行動の数々が明らかになると同時に当初の嘘も判明し、ルイスとエリックは解雇された。

しかし2人は車載カメラの映像はプライベートなものであること、状況から見ても解雇処分は厳しすぎるとして控訴していた。2人は「ただポケモンGOについて話していただけで、プレイはしていない」「車載カメラは警官の“私語”を監視するためのものではない」などと裁判で主張したが、裁判官は「その前提に“欠陥”がある」と判断し控訴を棄却した。

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