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【海外発!Breaking News】南アフリカ人に母国語の一般常識テストを行うライアンエアー、不正解で搭乗拒否

TechinsightJapan / 2022年6月8日 5時0分

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アイルランドの格安航空会社「ライアンエアー」を利用した南アフリカ人が、搭乗前にアフリカーンス語のテストを受けさせられていたことが判明した。しかも成績が悪いと搭乗を拒否されたという。『News24』など複数のメディアが伝えている。

アフリカーンス語は南アフリカの公用語の一つで、多くの南アフリカ人は学校でアフリカーンス語を学ぶ。南アフリカ北部はアフリカーンス語を話す人が多いが、一方であまり使われていない地域も増えているようだ。そのような中、渡航の際に南アフリカ人の証明としてアフリカーンス語のテストを受けさせられたという投稿がソーシャルメディアに複数現われた。

南アフリカ国籍の女性は、アイルランドの首都ダブリンに向かうためロンドン・スタンステッド空港でチェックインしようとしたところ、搭乗券を発行する前にこのテストを受けるように求められた。南アフリカパスポートの不正利用が増えていることから「南アフリカ人であることを証明するために必要」と言われたそうだ。

テスト用紙は2枚で「大統領の名前」「南アフリカの首都」「南アフリカで道路はどちら側を走るか」「南アフリカの国際電話の国番号」といった一般常識を問う15題がアフリカーンス語で記載されていた。女性が「英語の質問用紙が欲しい」と要求したところ、「もしこのテストに答えられないなら、それはあなたが南アフリカ人でないことの証明になる」と言われたそうだ。冗談かと思いきや記入後、回答に間違いがあったため搭乗を拒否されてしまったのだ。納得いかない女性がその場にいた責任者に問いただしたところ、「ネットで調べたのではないか」とカンニングの疑いまでかけられたという。結局、4年間海外に住んでいる彼女はパスポートの労働許可証を提示、さらに複数の有効なビザを見せてようやく搭乗を許可された。

2016年からロンドンで暮らしているケープタウン出身のディネシュ・ジョセフさん(Dinesh Joseph)も、アフリカーンス語のテストを受けさせられた。彼は5月22日、スペインのランサローテ島からロンドンのガトウィック空港に戻る際、このテストを渡されたそうだ。ジョセフさんも英語でのテストを求めたが、ライアンエアーのスタッフは「これはあなたの言語です」と相手にしなかったとのこと。しかも「このテストはライアンエアーのルールであり、テストに答えないと飛行機に乗れない」と言われた。質問はアフリカーンス語、ジョセフさんの回答は英語、それを添削するのがスペイン人というおかしな状況だったそうだ。ジョセフさんは「なぜ政府ではなく航空会社がこのような検査をするのか、また航空会社の対応も悪く猿のように扱われた」と激怒しており、一緒に旅行していたイギリス人の恋人は呆れていたという。その後、ジョセフさんはライアンエアーに正式に苦情を申請したが、何の反応もないそうだ。

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