50歳を過ぎて、頭がよくなるための方法

J-CASTトレンド / 2017年12月7日 19時17分

■「五十歳からの勉強法」(和田秀樹著、ディスカヴァー携書)

たまには、仕事と無関係な軽めの本を取り上げたい。「50歳からの勉強」についてである。

評者も、齢50を超えて以降、記憶力の衰えが加速している。新しい言葉がなかなか覚えられないことは無論のこと、眼前の知り合いの名前が出てこないこともある。とても、若い人に記憶力はかなわない。

加えて、パソコンやスマホで検索すれば、大抵のことは、即座に調べることができる便利な世となった。最近ではAIが急速に実用化されつつあり、人間の労働に取って代わろうとしている。このような状況で、50代のオヤジが新たに知識を詰め込んだところで、世の役に立ちそうにない。

本書は、「今さら勉強なんて」という世代を対象に書かれた、今後の生き方にプラスになる勉強法を伝授するものだ。著者自身が実践する、知識のインプットを中心とする40代までの勉強とは異なる、学びのスタイルを教えてくれる。

難しい話は、一切無い。中高年にとっての勉強には、ゴールがない。億劫がらずに、積極的な姿勢で、戦略的に学ぶべしというシンプルな結論だ。

50代の脅威は、意欲の減退――変化を恐れない、前頭葉を使う生活への転換がカギ――

うれしい話だが、50代になっても、知能は下がらないという。

問題なのは、頭を使ったり、身体を動かしたりすることが「億劫」になること。前頭葉の萎縮と男性ホルモンの分泌量の低下により、「意欲」が減退し始めることが最大の課題だという。

加えて、「動機」が無くなることも、意欲減退に拍車をかけるのだそうだ。

「(50代になると)いまの仕事や社会的地位にそれなりに満足している場合はもちろん、まあ、こんなものだろう、と、半ばあきらめている人の場合も、いまさら何を目指したところで、といった心境になりがちだ。まずは、出世したら、お金持ちになったら、人生変わるかもしれない、というのが、必ずしもそうではないらしい、ということも悟りつつある」

確かに思い当たる節がある。

50歳からの勉強とは、まず、自分で目標を設定し、自分で動機づけをしていくことが必要だという。そして、意欲の減退を防ぐために、前頭葉を使う生活への転換を図る。具体的には、ルーティンからの脱却、前例や経験則、ルールに従っているだけの生活を改めること。変化を恐れず、「想定外」のことが起こる状況を積極的に受け入れることが役に立つ。

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