北九州で結核の集団感染 今も全国で年間2万人、若くてもかかるが治る病気

J-CASTトレンド / 2020年7月15日 17時23分

結核は現代でもかかる感染症(画像はイメージ)

北九州市で結核の集団感染が発生した。市の2020年7月14日発表によると、19年12月に市内の高齢男性が肺結核により死亡。その後、この男性と関わりのあった男女6人も結核を発症したという。岡山県でも、市内に住む60代女性など6人が結核に感染したと、7月10日に発表していた。

結核は、かつては「国民病」とも言われ恐れられていた。「昔の病気」というイメージがあるかもしれないが、現代でも年齢に関係なくり患する恐れがある。

すぐに症状が現れるわけではない

東京都感染症情報センターの公式サイトによると、結核とは、結核菌によって引き起こされる感染症だ。現在でも毎年全国で約2万人の感染が報告されている。

結核はヒトからヒトにうつる。発病者が咳やくしゃみをした時に、結核菌を含んだ飛沫が周囲に飛び散り、それを吸い込むことによって感染する。ただ、すぐに発症するわけではない。潜伏期間は一般的に半年から2年ほどとされている。

公益財団法人結核予防会の公式サイトによると、たとえ菌を吸い込み感染が成立しても、多くの場合は人の免疫力で抑えられる。しかし、吸い込んだ菌が非常に多い、免疫が低下している、といった場合は「結核症」として症状が現れるという。日本では約8割が肺に感染しているが、リンパ節や骨、脳などにも影響が及ぶことがある。

症状は咳、痰(たん)、微熱などで、食欲低下や体重の減少などもみられる。治療せずに症状が進行すると、肺の病変が拡大して呼吸困難に陥ることがある。

抗結核薬を6か月以上内服

結核は、治療をすればほぼ治る病気だ。

治療法は、抗結核薬を6か月以上内服する。一般社団法人日本呼吸器学会によると、4種類の治療薬と副作用予防の薬を内服するため、多くの薬を毎日飲むことになるそうだ。治療が中途半端になると薬が効かなくなってしまうため、最後までしっかり続けることが重要となる。

疾患の早期発見、治療のためにも、胸部エックス線検査を1年に1回程度受けておくことが大切だ。

もし結核が疑われた場合には、近くの結核予防会の病院等にかかることができる。最寄りの保健所に問い合わせれば、診療が可能な病院を紹介してもらえる。

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