プロゴルファー有村智恵が占う東京五輪 地元開催が大きな力になる

J-CASTトレンド / 2021年1月18日 17時0分

インタビューに答える有村智恵選手

【目指せ!東京2020】

プロゴルファー・有村智恵選手。JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)の国内ツアー優勝14回を誇り、米国ツアー参戦の経験を持つ。出身地の熊本が2016年、震災に見舞われると、被災した人々を励まし支援する様々な活動にも取り組んでいる。

今夏の東京オリンピックでは、ゴルフも実施競技のひとつだ。海外でのプレー経験が豊富だからこそ有村選手は、ホームで戦えることのメリットがいかに大きいかを指摘した。

「金メダルは絶対に取れるチャンスがある」

五輪のゴルフは、2016年のリオデジャネイロ大会で復活した。1900年のパリ大会、04年のセントルイス大会で2回だけ行われたが、以後は競技から外れていたのだ。112年ぶりの開催となったリオで、日本からは男女それぞれ2人の選手が参加。男子は池田勇太選手が21位タイ、片山晋呉選手が54位。女子は野村敏京選手が4位タイ、大山志保選手は42位だった。メダルには届かなかった。

迎える2021年の東京大会。新型コロナウイルスの影響で1年延期となり、選手は調整の面でもかつて経験したことのない難しさに直面する日々となった。それでも有村選手は、日本人選手について、こう断言した。

「金メダルは絶対に取れるチャンスがあると思います」

地元開催の利点が、大きな理由だ。有村選手自身、海外参戦時に言葉や環境、文化の壁にぶつかる経験をした。日本という「ホーム」での試合は、こうした心配はない。日本人選手の実力であれば、十分に優勝をねらえるというのだ。

ゴルファーが世界で戦ううえで、有村選手は「順応力」の重要さ挙げた。言葉や文化への適応から、芝の質といったゴルフならではのプレー環境に「ひとつひとつ丁寧に対応するというよりは、常に(自らを)変化させることが大事だと思います」。

前回の五輪以後、海外メジャー大会における日本人ゴルファーの活躍ぶりはしばしば耳に入ってきた。男子では松山英樹選手が2017年に全米オープンで2位と、優勝にあと一歩まで近づいた。女子では渋野日向子選手が2019年の全英女子オープン優勝、20年も全米女子オープンで3日目を終えた時点で単独首位と大健闘だった(最終結果は4位)。東京大会の日本代表はまだ決まっていないが、世界を知る日本のゴルファーたちが地元開催というアドバンテージを持つ。「期待していいと思います」と、有村選手は笑顔を見せた。

「智恵サンタ」の取り組みを続けている

有村選手はゴルファーとしての活動の傍ら、子どもたちの夢を募ってそれをかなえる「智恵サンタ」という取り組みを続けている。また東日本大震災や熊本地震で被災した地域を訪問して、チャリティー活動や人々との交流にも積極的だ。こうした社会貢献活動が評価され、2020年12月22日、日本財団の「HEROs AWARD 2020」で表彰された。

有村選手は、「智恵サンタ」の活動で触れ合った子どもたちが、その後自分の試合を応援しに来たりして、成長を知る機会を得ることがとてもうれしいと話す。2016年の熊本地震では、自身も被災。その際、著名人が実名で「熊本を思っている」と発信していることに「生きる活力をもらいました」。今後、女子ゴルファー仲間にも伝えて、活動の輪を広げていきたいと考えている。


有村智恵(ありむら・ちえ)
熊本県出身。10歳でゴルフを始め、2006年にプロテストに合格。08年「プロミスレディス」でプロ初優勝。米ツアーも経験した。国内ツアー通算14勝、日本女子賞金ランキング過去最高位3位(2009、11、12年)。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング