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決済遅延の信用状、決済が順次進む方向へ(バングラデシュ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月20日 15時0分

バングラデシュでは、暫定政権下で銀行セクターの改革が進められているが、重要な課題の1つが輸入時の信用状(L/C)の決済遅延だ(2024年9月17日記事参照)。同国では輸入時の決済手段を基本的にL/Cに限定することで、外貨準備高の管理が行われているとみられている。

報道によると、9月時点のL/Cの支払総額20億ドルのうち、8億ドルについては支払い済みとされている。アーサン・モンズール中央銀行総裁は、1日当たり5,000万~6,000万ドル相当の決済を支援することで、残額12億ドルの決済を5~6カ月内に完了することを期待していると述べた(「フィナンシャル・エクスプレス」紙9月18日)。

L/Cの決済遅延はバングラデシュではかねて、投資環境課題の1つで、日本企業にとっても深刻な問題となっている。日本企業が決済遅延に取り得る対応方法としては、日本側のL/C買取銀行経由または直接、バングラデシュのL/C開設銀行に早急な決済を要請することだが、それでも決済が進まない場合もある。ただし、遅延が発生しても、これまでにL/Cが決済されなかったケースは報告されていない。現在、銀行セクターの改革が順次進められており、将来的にL/Cの決済遅延は改善が期待されるが、一定の時間を要することが見込まれる。

なお、8月末時点で外貨準備高は205億4,390万ドルで、2024年4~6月の輸入額(160億8,730万ドル)をベースとすると、輸入額の3.8カ月相当分となる。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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