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日系人団体主催の日本祭りが初開催、抹茶が好評(ボリビア)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月17日 0時5分

ボリビアのサンタクルス市で9月7日、日系人コミュニティーであるボリビア日系協会連合会が主催するイベント「MATSURI~Lazos de hermandad~」が開催され、約8,000人が来場した。イベントには、日本文化を発信するべく、焼き鳥やカレーなどの日本食、書道や折り紙、日本語講座や生け花など約65のブースが出展した。また、和太鼓や津軽三味線など日本文化や芸能を紹介する催し物なども行われ、盛況だった。

写真 イベントの様子(在ボリビア日本大使館提供)

イベントの様子(在ボリビア日本大使館提供)

写真 ステージでのイベント(在ボリビア日本大使館提供)

ステージでのイベント(在ボリビア日本大使館提供)

イベントでは、在ボリビア日本大使館および在サンタクルス領事事務所が、ボリビアにおける日本食普及に向け、抹茶および日本酒のプロモーションブースを設置した。在ボリビア日本大使館が来場者200人に実施した抹茶に関するアンケート調査によると、「抹茶を知っている」と回答した人は56%、そのうち「抹茶を飲んだことがある」と回答した人は79%だった。また、抹茶に対する印象は、「健康に良い」(51%)、「日本の質の高いお茶」(36%)との回答が多く、ブースでの試飲後、大多数(98%)が「再度抹茶を飲みたい」と回答した。

ボリビアでは、現地のカフェなどで抹茶を使った商品を取り扱う店舗が徐々に増えているものの、いまだ日本産は流通が少ない。来場者からは「日本の抹茶はおいしい、どこで購入できるのか」といった質問も多数寄せられたという。

イベントの開会式では、小野村拓志・駐ボリビア大使が「これを契機に今後、協力の輪がボリビア全土の日系団体にまで広がり、ボリビア日系社会がより緊密に相互連携できるきっかけとなればうれしい」とコメントした。

2024年は、日本人ボリビア移住125周年、日本ボリビア外交関係樹立110周年、オキナワ移住地入植70周年を記念する年であり(注)、ボリビアの日系人コミュニティーがこのような大規模な文化イベントを実施するのは、今回が初めての試みとなった。

(注)ボリビアのサンタクルス県には、日系移民の移住地であるサンフアン移住地とオキナワ移住地が存在する。国全体の日系人数は約1万3,000人。

(荒田結美)

(ボリビア)

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