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チェコ政府、大阪・関西万博に向けたセミナー開催、日本市場の魅力紹介(チェコ、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月24日 0時10分

チェコ政府万博事務局は9月11日、日本のビジネス機会をテーマにした「Road to Expo」セミナーをチェコ北部のリベレツ市で開催した。大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)の開催を契機に、日本市場に対するチェコ企業の関心を喚起するのが狙い。セミナーでは、政府関係者や日本でのビジネス展開を図るチェコ企業などが日本市場の魅力や取り組みについてプレゼンテーションを行った。

長岡寛介・駐チェコ日本大使は、日本が大きな国内市場を持つとともに、世界のGDPの60%超を占めるインド・太平洋地域のハブである点に言及し、大阪・関西万博がチェコ企業の製品・技術を広く紹介する好機になると強調した。ナノファイバー製造装置を開発・製造するエルマルコ(本社:リベレツ)はエアフィルター分野で日本市場参入を図る。ミロスラフ・マソプスト最高経営責任者(CEO)は、日本とアジアを重要市場と位置付けており、大阪・関西万博ではチェコパビリオンが2025年6月10~12日に開催するナノテクノロジーに関するグローバル会議に参加する意向だ。

ジェトロの志牟田剛プラハ事務所長は、ジェトロの調査(注)では日本に進出した外資系企業の72%が日本進出の成功要因として「パートナーとの連携」を挙げている点に触れ、ジェトロが運営している日本企業と海外企業との協業・連携を促進するプラットフォーム「J-Bridge」の活用を提案した。

プレゼンテーションに続いて行われたパネルディスカッションでは、参加者との質疑応答も含めた活発な議論が行われた。日本企業とのパートナー関係の構築には時間がかかるとの指摘に対して、チェコ政府万博事務局のオンドジェイ・ソシュカ代表は「長期的な信頼関係の構築に熱意をもって臨むことが必要」とコメントした。チェコパビリオン(チェコ館)の建設状況については「準備段階では日本の規制に戸惑うこともあった」ものの、建設契約を締結した大末建設(本社:大阪市中央区、2024年4月26日記事参照)が「品質、工期とも計画どおりに進めている」とコメントした。

チェコ政府万博事務局は今後、オストラバ、ブルノ、プラハの各都市でもセミナーを開催する予定。

写真 セミナー会場でのソシュカ代表(左)と志牟田所長(チェコ政府万博事務局提供)

セミナー会場でのソシュカ代表(左)と志牟田所長(チェコ政府万博事務局提供)

(注)2023年度の調査結果については、「外資系企業ビジネス実態アンケート」を参照。

(志牟田剛)

(チェコ、日本)

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