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関西のスタートアップエコシステムを推進、国際イノベーション会議「Hack Osaka 2024」開催(大阪、関西)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月3日 0時25分

ジェトロは1126日、大阪市と都市活力研究所、大阪産業局と共催で、国際イノベーション会議「Hack Osaka 2024」を開催した。「Hack Osaka」は、関西のスタートアップ(SU)エコシステム推進のため、2013年から年に1回開催しており、今回で12回目。大阪・関西のSUエコシステムの魅力を国内外に発信し、ベストプラクティスを共有することで、新たな価値創造を促進する環境づくりを目的としている。大阪・関西万博を翌年に控えた今回は、「イノベーションで紡ぐ私たちの未来」をテーマに、会場面積を前年より拡大して開催した。多数の起業家、投資家、企業、教育機関、自治体などの関係者が国内外から1,000人以上参加し、活況を呈した。

会場では、複数のトークセッションや国内外SUによるピッチセッションが行われたほか、国内外SUの展示ブースが設置された。

トークセッションは、起業家マインドの育成や日本のSUの海外進出意欲の醸成を目的としたものや、海外進出に取り組んでいる日本のSU事例、アクセレーターによるユニコーン企業創出に向けた支援事例を紹介するものなど、多岐にわたった。登壇者からは、大阪・関西のエコシステムの強みや課題についてのコメントがあった。

オーストラリアの医療・ヘルスケア分野のアクセラレーターであるメドテック・アクチュエーターからは、バズ・パーマー最高経営責任者(CEO)が登壇。同社は20249月に大阪に拠点を設立しており、同地の強みと魅力は「経済規模、企業立地数、優れた研究開発能力、物流アクセスの良さだけでなく、SUのビジョンや価値観に共感を示し、温かく応援してくれる方が多いことだ」と語った。グローバル展開するSUを創出するためには、出身地のエコシステムによる支援が不可欠と力説した。

農業残渣(ざんさ)からバイオカーボンなどを生成する技術を有する大阪府のSU、ジカンテクノの木下貴博代表取締役は「大阪には知恵があり、チャレンジ精神旺盛な人が多い。大阪発SUは、長期的な視点を持ち、もっと視野を海外に広げて、日本を引っ張っていくべきだ」とコメントした。

写真 海外SUによるピッチコンテストの様子(ジェトロ撮影)

海外SUによるピッチコンテストの様子(ジェトロ撮影)

外国企業によるピッチコンテストには、DX(デジタルトランスフォーメーション)、フードテック、バイオテック、物流などの分野の海外SU6社が参加。グランプリはサプライチェーンにおける炭素排出計算プラットフォームを提供するカナダのArborが受賞した。

企業展示ブースには、国内外のSU70社が出展。ジェトロは、日本企業との協業・連携を促進するために欧米、中東、アジアから6社の海外SUを招聘(しょうへい)し、展示ブースへの出展を支援した。あわせて、外国企業とのオープンイノベーションに関心のある日本企業と海外SUとの交流会を実施し、30件以上の個別商談をアレンジした。

写真 企業展示ブースの様子(ジェトロ撮影)

企業展示ブースの様子(ジェトロ撮影)

(田辺千恵子、齋藤寛)

(大阪、関西)

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