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国境特別経済開発区(SEZ)の最新開発および投資状況を公表(タイ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2021年10月7日 1時0分

添付資料PDFファイル(158 KB)

タイ国家経済社会開発委員会(NESDC)は9月28日、国境特別経済開発区(SEZ)10カ所(添付資料図、表1参照)の最新開発および投資進捗状況を公開した。国境SEZ開発は2015年以降、政府が進めており、各SEZには投資委員会(BOI)、工業団地公社(IEAT)、歳入局、関税局がそれぞれ投資恩典を設けている(2020年10月5日記事参照)。

SEZ10カ所への2015年から2021年8月までの累積投資額(タイ政府の投資を含む)は、約263億バーツ(約868億円、1バーツ=約3.3円)となっている。他方、上記恩典にかかわらず、SEZに登記した企業数は2015年から2021年6月までで5,193社(資本金合計102億バーツ、うち中小企業が98%)、業種は建設、物流、衣類の製造、発電、ホテルなどとなった。登記ベースでは、ターク県(1,208社)、チェンライ県(1,111社)、ノンカイ県(847社)、ムクダハン県(700社)、ナコンパノム県(496社)の順となった。

新型コロナウイルス感染拡大や、土地不法占拠問題で投資が遅れており、IEATのサケオ県とソンクラー県のSEZへの約21億バーツの投資、トラート県、カンチャナブリ県、ナコンパノム県の土地開発への、民間企業による投資金額は約51億バーツで1年前から変わっていない。

個別の投資恩典の利用状況については、BOIが認可、投資実施済みの案件は59件、約88億バーツとなっている。業種は、衣類、プラスチック、家畜飼料、自動車、機械および同部品の製造、医療用のゴム手袋などとなっている。申請ベースでは95件、約256億バーツとなり、タイとの国境貿易が最も盛んなマレーシアと国境を接する、ソンクラー県への投資が18件、約92億バーツと金額ベースで35.9%を占めた。

また、外資による投資申請をみると、医療用ゴム手袋、プラスチック製品の製造などで29件、約41億バーツとなり、申請総額の15.9%を占めている。なお、国別の投資状況は、添付資料表2参照のこと。投資を呼び込むために、奨励事業の変更および追加、中小企業、スタートアップ企業への支援などが行われる予定。

さらに、関税局の投資恩典(注)利用申請は、製造・商業用のフリーゾーンの設立、保税倉庫の設立の2件、約1億バーツで1年前から変わっていない。

なお、SEZ入居企業は、関税局の投資恩典、中小企業の中古機械使用許可などの恩典だけでなく、地理的な優位性を生かし、ミャンマー、ラオス、カンボジアなど近隣諸国からの労働者も雇用することができ、労働者不足問題の解決および人件費削減のメリットがある。SEZで働く近隣諸国の外国人労働者数は、2017年10月から2021年7月までの累計登録者数で、約47万人に達している。また、投資・近隣諸国労働者の雇用を円滑に進めるために、各SEZにワンストップサービスセンター(OSS)が設置されている。

(注)保税倉庫を設立する場合、申請者の資本金を1,000万バーツ以上から500万バーツ以上に減額する。フリーゾーンを設立する場合、申請者の資本金を6,000万バーツ以上から1,000万バーツ以上に減額する。

(高谷浩一、トンワニッチャノッパクン・ニチャーパッタラ)

(タイ)

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