環境保護庁、廃棄物抑制に関する報告書を発表(アイルランド)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2020年8月27日 0時50分

アイルランド環境保護庁は8月21日、「国家廃棄物抑制プログラム」の2019年版の報告書を発表した。同プログラムは原材料、水、エネルギー資源の浪費を削減するため、2004年に開始したもので、2019年の同プログラムでは「製品・原材料の最大限の活用」「家庭や小売業界の食品廃棄物の抑制」「使い捨てプラスチック削減」「地域での廃棄物の抑制」「建設・解体業界の廃棄物対応」「生産性向上と二酸化炭素排出の削減を通じた持続可能な食料生産」が優先事項として挙げられ、150万ユーロ超が支出された。

同報告書では、2019年の特筆すべき取り組みとして、「サーキュレール(CIRCULÉIRE)」の設立を挙げた。これは、アイルランドにおける循環経済を加速させることを目的として2019年に設立された官民パートナーシップで、2020~2022年の間で循環的な製造システム、サプライチェーン、ビジネスモデルの実証、拡大を目指すもの。

また、同プログラムでは、循環経済の促進に資するイノベーションの支援、実証を行うプロジェクトに資金援助も行っている。2019年には、使い捨てプラスチックをパレットに再利用するプロジェクトや、再利用可能な食品容器のデポジットリターン制度を実証するプロジェクトなどが採択され、40万ユーロ超が投資された。

同庁の環境サステナビリティ室長のイーマ・コッター博士は、イノベーションや他機関とのパートナーシップを通じ、同プログラムが国内における循環経済の育成に重要な役割を果たしているとした。これは、雇用創出の支援や経済成長の促進、環境改善などアイルランドの「グリーンな復興」という点で非常に重要だと述べた。

(山田恭之)

(アイルランド)

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