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インドのモディ首相がナイジェリア訪問、2国間の連携強化を確認(ナイジェリア、インド)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月29日 0時15分

インドのナレンドラ・モディ首相は11月17日から18日にかけてナイジェリアを公式訪問し、首都アブジャでボラ・ティヌブ大統領と首脳会談を行った。貿易や投資、教育、エネルギー、防衛、医療、デジタル技術分野など幅広い分野で「戦略的パートナーシップ」を強化していく方針が確認された。インドの首脳の訪問は17年ぶりとなる。なお、2024年1月にはインドのスブラマンヤム・ジャイシャンカ-ル外相がナイジェリアを訪問し、定期的な2国間協議を実施している。

今回の合意内容では、食糧安全保障に向けた農業機械や高収量種子といった技術面の協力強化や、海上安全保障におけるギニア湾などでの定期的な海上演習の実施が挙げられるほか、経済面では、2国間投資協定(BIT)や二重課税防止協定(DTAA)の早期締結の方向性が確認された。インド側からは、原油や液化天然ガス(LNG)の購入に関する長期契約の締結可能性について言及があり、圧縮天然ガス(CNG)変換やその供給網、液化石油ガス(LPG)のネットワーク構築のノウハウの提供の提案があった。その他、インドは医薬品や医療分野といった既存のプレゼンスが高い分野でも協力を強化するとし、ナイジェリアの公立病院向けにジェネリック医薬品を経済的な価格で供給することを表明した。11月25日付の複数の当地報道によれば、インド系医療機関運営企業のパディヤス・ヘルスケア(Padiyath Healthcare)がアブジャに300床を備える第3次救急医療機関(最も高度な専門的医療を総合的に提供)の設置を発表し、2025年2月の開業を目指すとしている。完成後には、ナイジェリア最大の私立病院となる見込みだ。

ナイジェリアの大統領府は、今回の会談を2国間関係における「画期的な出来事」と評価したうえで、ティヌブ大統領はモディ首相に対して、国家勲章を授与した。モディ首相は、英国のエリザベス女王に続き同勲章授与をされた2番目の外国元首となった。インド外務省の発表によれば、ナイジェリアには2024年5月時点で5万1,800人のインド国籍保有者やインド系の出自を持つ外国籍保有者がいるとされ、当地報道などによると、ナイジェリアに所在するインド企業は200を超え、同国の製造業に270億ドルを投資したとしている。

(柴田北斗)

(ナイジェリア、インド)

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