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動物福祉に配慮した和牛を紹介する試食イベント、ジェトロなどが開催(スイス、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2021年11月8日 1時30分

ジェトロと日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)は10月14日、ベルン市内のホテルで、在スイス日本大使館との共催で、日本和牛セミナー「Introduction to Japanese Wagyu with Wagyu specialists」を開催した。食肉を扱うバイヤーやシェフなどを対象に、スイスでの日本和牛の認知度を高める目的で実施した。

セミナーでは、日本大使館の森奈津子書記官が、日本で「和牛」と表示するために定められている条件や、日本の和牛ブランド保護への取り組みなどについて説明した。その後、日本和牛の事例として、熟豊ファーム(島根県)の石飛修平社長、輸出事業者の銀閣寺大西(京都府)の大西英毅常務が登壇し、飼育方法や和牛のさまざまな部位の活用方法について講演した。さらに、日本和牛を使ったステーキやローストビーフ、サラミなどのレシピの紹介を通じて、日本和牛を試食するセッションが行われた。

スイスは世界で最も厳しい動物保護法を有する国の1つで、家畜の扱いについても、鶏のケージ飼育の方法を細かく取り決めているなど、動物福祉の観点からいろいろな規則がある。今回登壇した熟豊ファームは、通常は加工肉とされることが多い月齢100カ月程度の経産牛を丁寧に再肥育することで、A5レベルまで肉質を上げて出荷するという、日本でも珍しい取り組みを行っている。講演では、動物福祉やサステナビリティーへの関心が高いスイスのバイヤーに対し、動物福祉に配慮した方法を採用しながら、高品質の和牛を飼育する事例を紹介した。試食セッションでは、参加者から肉質を評価する声が寄せられたほか、「サーロインのようなよく知られた高級部位ではなく、他の部位を活用することで可能性が広がることが分かった」などのコメントがあった。

スイス連邦税関局によると、2020年の日本からスイスへの牛肉輸出量は冷凍牛肉が4,984キログラム、金額は61万2,951スイス・フラン(約7,662万円、CHF、1CHF=約125円)、冷蔵牛肉が537キロ、5万2,282CHFだった。スイスの年間の牛肉輸入量のうち日本からの牛肉が占める割合は冷凍・冷蔵牛肉ともに0.02%、金額ベースでは、冷凍牛肉が0.4%、冷蔵牛肉が0.3%と非常に低い。

世界屈指の高額所得を誇り、購買力の高いスイスで、日本和牛の価値が伝われば、輸入拡大の余地は大きいと考えられる。

写真 セミナーの様子(ジェトロ撮影)

セミナーの様子(ジェトロ撮影)

写真 試食の様子(ジェトロ撮影)

試食の様子(ジェトロ撮影)

写真 カット後の牛肉(ジェトロ撮影)

カット後の牛肉(ジェトロ撮影)

(城倉ふみ)

(スイス、日本)

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