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ベルギー政府、セネガルでのワクチン生産計画に支援表明(ベルギー、セネガル、アフリカ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2021年11月1日 15時15分

ベルギー連邦政府のメリヤム・キティール開発援助相(大都市政策担当)は10月28日、公式訪問先のセネガルで、同国における新型コロナウイルスワクチン製造プロジェクト向けに400万ユーロを拠出する用意があることを発表した。

ベルギーは国際的なワクチン調達・供給の枠組み「COVAXファシリティー」を通じて、9月に40万回分超の新型コロナワクチンをセネガルに供給しているが、ワクチンのより迅速な調達が可能となるよう、「構造的な解決策」として、現地生産プロジェクトの支援を行う。

拠出する資金は、主には新型コロナ用のメッセンジャーRNAワクチンの製造に活用されるが、抗HIV薬や黄熱病ワクチンなど現地ニーズが高い医薬品の現地生産のためにも振り向けるという。また、持続的な生産体制の整備と将来的な増産に対応できるよう、セネガル政府と協力し、人材育成や新薬・ワクチンの研究支援も行うとしている。

ビオンテックの生産計画を念頭に決定

今回のベルギー連邦政府の決定は、ドイツのビオンテックが発表したアフリカでのメッセンジャーRNAワクチン生産施設の建設計画に歩調を合わせたもので、キティール大臣も同社のイニシアチブを支持するとしている。同計画は、10月26日にルワンダのキガリで開催された、EU・アフリカ連合(AU)サミット(2022年初旬、ブリュッセルで予定)に向けた閣僚級会合のサイドイベントで発表された。計画によると、ビオンテックは、セネガルとルワンダで2022年半ば以降、ワクチン生産施設の建設を開始する。当面はビオンテックが施設を所有し、人材確保と生産を自ら行うが、将来的には生産施設の所有権と技術を現地パートナーに移転するとしており、移転を見据え、ルワンダ開発庁とセネガルのダカール・パストゥール研究所とそれぞれ人材育成に取り組む。まず、2カ国の生産拠点で年間約5,000万回分のワクチンを製造する生産ラインを立ち上げ、将来的にはアフリカ大陸で生産拠点を増設し、数億回分のメッセンジャーRNAワクチンが製造できる体制を構築するとしている。なお、ビオンテックは米国ファイザーとともに、南アフリカ共和国のケープタウンを拠点とするワクチンメーカーのビオバックとも、2022年から新型コロナワクチンの生産工程の一部を同国で行うことで既に合意している。ビオンテックはこの協力体制の強化に向けてビオバックと協議を行っているとしており、今後もアフリカでのワクチンのサプライチェーン構築を積極的に進めていくとみられる。

(山田泰慎)

(ベルギー、セネガル、アフリカ)

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