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オンライン小売りのマガジン・ルイーザ、今年10件目の企業買収でサービス強化(ブラジル)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2021年8月2日 9時10分

ブラジルでオンライン小売りプラットフォームを運営するマガジン・ルイーザは7月15日、PCハードやゲーム関連商品に強みを持つEコマースサイト運営会社のカブーンを買収し、完全子会社化することを発表した。

発表によると、買収額は10億レアル(約215億円、1レアル=約21.5円)。これに加え、子会社化に伴う株式の取引条件に合意した。7月16日付の現地紙「バロール」によると、これらの総額は38億6,000万レアル)に相当すると推計しており、ブラジルのEコマース分野で最大規模の買収案件とみられる。

カブーンはゲーマー用のハード機器やEスポーツ用品を扱う企業で、2020年の売上高は前年比2.3倍だ。今回の買収により、マガジン・ルイーザが既に買収しているジョベン・ネルド(マンガなどのブログ配信サイト)やカナルテック(モバイル機器、ゲームなどの情報分析配信サイト)のサービスと併せて、コンテンツやエンターテインメント分野のサービスを強化するという。

一方、カブーンはブラジルのEコマース業界をリードするマガジン・ルイーザの物流ネットワークを得ることで、より迅速な配達システムが可能になる。さらに、マガジン・ルイーザが提供するクレジットカードや保険などの金融商品も既存顧客に提供できるようになる。

マガジン・ルイーザは自社ユーザーが日常生活のあらゆるニーズを1つのアプリで満たすため、1つのアプリの中にさまざまな機能を搭載したいわゆる「スーパーアプリ」を保有している。そこに今後カブーン商品を提供し、さらなる既存ユーザーの利便性の向上を目指すという。

2021年にマガジン・ルイーザが買収した案件は今回で10件目。前述のジョベン・ネルドとカナルテックのほか、美容分野の情報プラットフォームのスチール・ザ・ルック、食品Eコマースのビップコマースや食品デリバリーのトノルクロ、グランドチーフ・イ・プラス・デリバリー。その他、人工知能(AI)を用いてユーザーの効率的な商品検索を可能にする技術を持つスマートヒントの買収により、クラウド型のカード決済システムも導入した。マガジン・ルイーザは国内デジタルサービスの統合と充実したサービス提供の強化を進めている。

ブラジルのEコマース市場はアルゼンチン発のメルカドリブレやブラジル発のB2Wといった2強が牽引する中(2019年10月24日記事参照)、マガジン・ルイーザも顧客獲得に向けて積極的にビジネス展開しており、ブラジルEC市場の競争は激化している。

(古木勇生)

(ブラジル)

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