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米シカゴで工作機械展示会「IMTS 2024」開催(米国、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月24日 0時25分

世界3大工作機械展示会の1つ「IMTS(International Manufacturing Technology Show)2024」が9月9~14日の6日間、米国イリノイ州シカゴにある全米最大の展示会場マコーミックプレイスで開催された。IMTSは2年ごとに開催されており、IMTS主催者の米国製造技術協会(AMT:The Association For Manufacturing Technology)による現時点での公表情報によると、登録参加者は8万9,000人を超え、出展者数は1,600超となった。新型コロナウイルス禍による中止後に初めて開催された前回2022年より出展者数は減少しているものの、登録参加者は若干増加した。なお、新型コロナ禍前に開催され過去最高を記録した2018年の規模には戻っていない。

写真 多くの来場者でにぎわうIMTS2024の会場(ジェトロ撮影)

多くの来場者でにぎわうIMTS2024の会場(ジェトロ撮影)

会場は自動化、金属加工、アディティブ・マニュファクチャリング(AM、注1)、工具など、大きく12のセクターにまたがる。ホール入り口にある日本企業の巨大なブースに加え、各所で多数の日本企業の出展があり、数ある展示会の中でもその存在感が引き続き強く感じられた。工作機械やその周辺機器などの展示に加え、前回からの変化の1つとして、今回はデジタルツイン(注2)やシミュレーション、スマート製造、人工知能(AI)などソフトウエア関連の展示が従来以上に目立ったことが挙げられる。

AMTが今回主催するエマージング・テクノロジー・センター(Emerging Technology Center、ETC)では、最先端技術に焦点を当てた展示が行われ、オークリッジ国立研究所(ORNL)による、金属積層造形とCNC機械加工、その他のプロセスを組み合わせたハイブリッド生産セルや、ヒューマノイドロボットなどの展示に多くの人が足を止めていた。

IMTS2024出展の日本の中堅・中小企業向けに商談アレンジ

ジェトロは、IMTS2024に出展した日本の中堅・中小企業5社を対象に、現地展示会場でバイヤーとの商談アレンジなどを支援した。バイヤーは支援企業の持つユニークな技術や、バイヤーが持っていない技術などに特に強い関心を示し、各企業の説明に熱心に耳を傾け、活発な質疑応答を繰り返すなど、今後に向けて具体的な検討を進めたいと考えている様子がうかがえた。

次回IMTSは2026年9月14~19日の日程で開催される予定。

(注1)3Dモデルのデータを基に、材料を積層して造形物を作る3Dプリント技術のことで、「付加製造」とも呼ばれる。

(注2)センサーやデバイスといった「モノ」がインターネットを通じて相互制御するIoT(モノのインターネット)や人工知能(AI)、拡張現実(AR)などの技術を用いて、仮想空間に物理空間の環境を再現してあらゆるシミュレーションを行い、将来を予測する新しい技術。社会課題の解決など幅広い分野での活用が進められている。

(川崎健彦)

(米国、日本)

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