バイエルン州、水素充填ステーション建設に総額5,000万ユーロ助成(ドイツ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2020年10月7日 0時20分

ドイツ・バイエルン州の経済・開発・エネルギー省による水素充填(じゅうてん)ステーション整備に対する助成が10月1日から始まった。2023年までに総額5,000万ユーロを助成する。同州は2020年5月に「バイエルン水素戦略」を発表(2020年6月5日記事参照)、2023年までに州内の水素充填ステーションを100カ所にする目標を掲げている。州は今回の助成をその目標達成のための具体的措置と位置付ける。

助成するのは、(1)商用車、バス、物流用特殊車両用の水素充填ステーションの建設、(2)水素を動力源とする商用車、バス、物流用特殊車両の調達(最大3台まで)、または、当該車両の水素を動力源とするための改造、(3)水素充填ステーションに設置される水素製造装置に対するもの。助成に際して、水素充填ステーションは最低6年稼働し、かつ、最低半分はグリーン水素(注)であること、水素製造装置は100%再生可能エネルギーを利用することなどの各種条件が付いており、留意が必要となる。

助成額は原則として投資総額の最大4割まで、かつ、200万ユーロを超えない額となる。申請者が中堅企業の場合は5割、小規模企業なら6割まで負担する可能性がある。また、公用の水素充填ステーションへの助成の場合、200万ユーロを超えない範囲で、投資総額の9割まで助成される可能性がある。

経済活動に携わる法人または自然人が申請でき、助成金支払いの時点で本社や拠点、営業所のいずれかが州内に存在することが条件となる。詳細は「水素充填ステーション拡充のためのバイエルン州助成プログラム」(ドイツ語のみ)を参照。助成に関する問い合わせ・申請窓口は州政府機関であるバイエルン・イノバティブが担う。

フーベルト・アイバンガー・バイエルン州経済・開発・エネルギー相は「水素についての議論は十分した。今は実行段階だ」とし、「今回の助成プログラムはモビリティーや、エネルギー変革のカギとなる水素を発展させるための州の戦略のさらなる重要な柱になる」とした。

バイエルン州は2019年9月、100社以上の企業・研究機関など参加する水素クラスター「H2.Bayern」を発足、2020年11月には、水素クラスターの本拠地があるニュルンベルクでイベント「水素ダイアログ」の開催を予定するなど、水素による産業振興に力を入れている。「H2.Bayern」は日本との交流にも関心を示している。

(注)再生可能エネルギー由来の電力を利用して水を電気分解して生成される水素。CO2フリー。

(クラウディア・フェンデル、高塚一)

(ドイツ)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング