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リマ空港、12月18日から国際線、国内線とも新ターミナルに移行(ペルー)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月18日 0時45分

ペルーの空の玄関口のリマ空港で、国際線、国内線ともに新ターミナルの利用が始まる1218日まで約3カ月となった。これに伴い、リマ空港の入り口が変わり、搭乗者のターミナルビル内の歩行距離が増える。また、現在も大規模な工事が続いていることから、空港を利用する際は従来よりも時間に余裕を持たせる必要がありそうだ。現行ターミナルの利用は、新ターミナルの利用開始日に停止される。

リマ空港の拡張工事は2019年から始まり、新しい滑走路と管制塔は既に完成している。敷地内に設置される5つ星と3つ星のホテルの工事も並行して進められている。拡張に伴う投資額は、空港運営会社のリマ・エアポート・パートナーズ(LAP)以外が実施する間接的な投資も含めると、4億ドルを超える見込み。拡張後のリマ空港の面積は935ヘクタールで、東京ドーム200個分に相当する。新ターミナル利用で年間4,000万人の搭乗者に対応できるとされている。

新ターミナルは面積が27万平方メートルで、現行ターミナルの約3倍となる。チケットカウンターなどにゆとりができる半面、国際線、国内線ともに利用者が歩く距離は増える。

新ターミナルの運用が軌道に乗れば、搭乗までの流れはスムーズになる。ターミナルのチケットカウンターに近づく際のセキュリティーチェックは廃止される。現在はチケットカウンターに近づく際、警備員が旅券と航空券による本人確認を行い、搭乗者以外の者はチケットカウンターに近づくことさえできない。

手荷物検査の手間も軽減される。現在はカバンからパソコンやタブレットなどのデジタル機器や液体を取り出す必要があるが、新ターミナルではカバンに入れたまま検査を受けられる。

国際線と国内線の全線でターミナルから伸びるボーディングブリッジを用いた搭乗が採用される。バスに乗って搭乗機材の入り口まで移動することはなくなる。

他方で、1218日以降はしばらく混乱が予想される。LAPのティアゴ・デ・モウラ・プロジェクトリーダーは94日、ジェトロのヒアリングに対し、連日1万人以上の関係者が従事して工事を進め、既に9割以上の工事は完了しているので、予定とおり1218日から新ターミナルを利用できると話す。しかし、リマ市内から空港までのアクセスに支障はないか確認したところ、リマ空港構内での搭乗者の行動範囲はLAPが管理しているが、空港までのアクセスは自治体や警察が管轄しており、LAPとして連携はするものの、関与しないことを明らかにした。

交通整理を行う警察官やタクシー運転手が新ターミナルの情報を正しく理解しないまま従事するケースも起こり得る。タクシーで空港に向かう際は、乗車する前に、運転手に空港の新しい入口を把握しているか確認することもトラブル回避に有効だ。

写真 新ターミナル周辺の工事(9月4日、ジェトロ撮影)

新ターミナル周辺の工事(9月4日、ジェトロ撮影)

写真 チケットカウンターの設置工事(9月4日、ジェトロ撮影)

チケットカウンターの設置工事(9月4日、ジェトロ撮影)

写真 手荷物検査場の工事(9月4日、ジェトロ撮影)

手荷物検査場の工事(9月4日、ジェトロ撮影)

(石田達也)

(ペルー)

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