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古来より伝わる漢方でO-157への備え

JIJICO / 2014年8月31日 12時0分

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古来より伝わる漢方でO-157への備え

感染症予防に注目を集める「漢方」

毎年、夏になるとさまざまな感染症、特に食中毒系のニュースが増えます。今年も残念ながら、静岡県の花火大会の会場で販売された「冷やしきゅうり」から、腸管出血性大腸菌O-157が検出されるという事故が起きてしまいました。

O-157のような病気は、感染してしまうと非常に厄介です。有効な薬剤が開発されていないため、対症療法を行いながら自らの力で病原菌を退治するしかないからです。その証拠に、O-157に感染して重症化してしまうのは、体力の弱い子どもや高齢者が中心です。

病気になってからの治療が中心の西洋医学(現代医学)では、感染症を未然に防ぐことは非常に難しく、多くの場合、O-157などの感染症予防には、手洗い、うがい、食材の保存・管理の徹底などにとどまります。そこで注目されるのが、古来より伝わる医学「漢方」です。そもそも、同じ食材を食べてO-157に感染してしまう人、感染しない人、重症化する人、重症化しない人、その違いはどこにあるのでしょう。感染しやすい人の特徴を考えてみれば、答えは簡単かもしれません。

漢方なら感染症になりにくい体にすることが可能

当たり前のことかもしれませんが、感染症にかかりやすい人は、体が弱い人、弱っている人です。家で例えれば、体が弱っている人は、戸締まりもしていない、セキュリティーもかけていない、塀もないという状態といえます。泥棒に入られ放題です。そのような家(体)になってしまった原因により、対策もさまざまです。

「もともと家(体)が弱い方(虚弱体質など)」「家(体)の使い方が乱暴な方(食べ過ぎ飲み過ぎなど)」「家(体)のメンテナンスをサボってしまった方(運動不足・睡眠不足・ストレスなど)」など、体の弱い部分と弱ってしまった原因を知ることで、O-157などの感染症になりにくい体にすることができます。家(体)が壊れてしまえば治療薬が必要ですが、漢方なら壊れにくい家づくり(体づくり)が可能です。

「衛気」を高めることが、さまざまな感染症の予防に

感染症になりやすい人、O-157やインフルエンザ、風邪、膀胱炎などにかかりやすい人は、漢方において「衛気(えき)」というものが不足していると予測できます。衛気とは、皮膚や粘膜(鼻・のど・胃腸など)といった空気や外から体の内側に物が入ってくる入り口を強化し、衛(まも)るという考え方です。この衛気を高め、低下しないようにしておくことで、さまざまな感染症の予防につながります。

薬用人参や黄耆(おうぎ)などの生薬を配合している漢方薬「補気薬」は、体が弱く感染症にかかりやすい人にはおすすめです。ただし、補気薬にも種類があり、体質や体調が悪くなってしまった原因を考えて薬を選ばなければ効果がないため、専門家に相談することが重要です。また、感染症になりやすい原因が「衛気」の不足だけとはいえないため、注意もしましょう。

(早川 弘太/医薬品登録販売者)

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