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子どもに多発する誤飲事故の防止策

JIJICO / 2015年1月7日 9時0分

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子どもに多発する誤飲事故の防止策

誤飲事故は母親が家事で多忙な時間帯に多発している

子どもが医薬品を誤って飲んでしまう事故について調査中の消費者安全調査委員会によれば、5歳児以下の誤飲事故は2012年に計8,388件を数えました。そのうちの869件では、意識がもうろうとするなどの症状が表れ、入院が必要なケースもあったといいます。

家庭の中での誤飲はとても多く、特に母親が家事で忙しい午前8時から10時、午後6時から8時に多発しています。「うちの子は大丈夫」とは言い切れません。特に注意すべきは、1歳2、3か月ほどの赤ん坊です。この時期の子どもは、周りにある物を手当たり次第、口に入れてしまいます。早ければ生後5か月ごろから物をつかみ、口に入れる行動が見られるので、早めの対策が必要です。

子どもの誤飲を防ぐ医薬品の保管方法

そもそも、赤ん坊の成長スピードはとても早く、昨日までできなかったことが、突然できるようになることも考えられます。そして、ハイハイや伝い歩きができるようになると、行動範囲は大きく広がります。事故防止をしていたつもりでも、「届かないと思った」「引き出しを開けられないと思った」などの思い込みが、誤飲事故の原因かもしれません。そこで、子どもの誤飲を防ぐための薬の保管方法を紹介します。

■子どもの誤飲を防ぐための保管方法
1.医薬品を服用後、そのまま放置しないで毎回片づける。
2.乳幼児・小児の手の届かないところに保管する。
3.医薬品を高さ1メートル以下(冷蔵庫内を含む)の場所に保管しない。
4.冷蔵庫に入れる薬の場合は、必ず食品とはっきり区別する。
5.子どもが開けられない密閉容器(食品パックまたは缶)にしまう。
6.容器のふたは、しっかり閉める。
7.常備薬と医療用医薬品と分けて保管する。
8.いつも決まった場所に保管する。
9.外箱や説明書(添付文書)は薬を使い切るまで取っておく。
10.使用期限が切れたものは、もったいないと思わず捨てる。

保管方法だけでなく、意識付けや廃棄方法への注意が必要

保管方法以外に親ができることとして、「子どもに危ないものを認識させる」「子どもの前で薬を服用する場面を見せない」「不要となった薬を捨てる際も子どもの目に触れさせない」などの意識付けを徹底すれば、より誤飲事故の防止策となります。

また、薬の捨て方については、錠剤は封筒に、軟膏は紙に包んで可燃ごみとして処理します。目薬やドリンク剤などの液剤は、新聞紙や布に吸収させてから可燃ごみに出しましょう。スプレーなどのエアゾール剤・噴霧剤は火容器に表示しているガス抜き方法で中身を出し切ってから、不燃ごみに出します。また、外箱や液剤容器、薬の包装物にはリサイクルのための識別マークが表示されているので、各自治体の分別方法で廃棄するのが適切です。保管方法だけでなく、こうした意識付けや廃棄方法への注意が、誤飲事故の件数減少につながるのではないでしょうか。

(岡田 敏子/整理収納アドバイザー)

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