うつ病を発症し退職からのひきこもり、どのように回避すれば良いか?

JIJICO / 2019年6月23日 7時30分

写真

うつ病を発症し退職からのひきこもり、どのように回避すれば良いか?

うつ病が引き金のひきこもりについて

「中年になってうつ病を発症し、退職からのひきこもり」ということが、最近の事件の背景に指摘されることもあって、注目を集めているようです。この「うつ病発症➝退職➝ひきこもり」という流れの中で、どう対応が可能でしょうか。

以下、いくつかの時点に分けて対応を考えてみたいと思います。

うつ病が疑われたらどうするか。

上記の流れを止めるには、まずうつ病にならない予防策がまず挙げられますが、うつ病は「誰でもなりうる」というのが現在の考え方です。つまり、うつ病の発生機序として心理的・社会的・生理的要因が複合的に関係していることから、予防にも限度があり、状況がそろえばなるときはなるということです。とすると、次に考える必要があるのは、「うつ病が疑われたらどうするか」です。

それへの一番の方法は、やはり「早期発見・早期治療」でしょう。うつ病の二大症状は「気分の落ち込み」と「興味・関心の喪失」ですから、一定の期間(診断上は2週間)、上記症状のどちらかがあれば、一応うつ病を疑って医療機関を受診するのがいいと思います。医療機関を受診する前に、職場でのメンタルヘルスの支援制度を利用するのもいいと思います。もし職場にそのような制度がなければ、公共の相談機関(「精神保健福祉センター(精保センター)」、地域によっては「心の健康センター」)を利用するのもいいと思います。

うつ病と診断されたらどうするか

そしてうつ病と診断されたら、今後はそれが即退職とつながらないよう、職場の上司等と相談し、病休や休職制度などを最大限活用したらいいと思います。また仮に休職に至ったら、今度は職場復帰に向けての支援制度(「リワーク」など)を利用するのがいいと思います。

退職に至ったらどうするか

 結果的に退職に至った場合、それから「ひきこもり」につながらないようどうするかが、次の転機といえます。特に、今まで仕事に生きがいを持っていた人ほど退職による目的喪失感が大きいといえ、それがうつ病と相まってより自己否定感を強め、結果的に負の連鎖になる可能性があるからです。

これを防ぐには、今までの仕事に代わる「意味のある代替物」を見つけることが大事、と思います。その際、うつ病になり退職したことが今後の人生を考えるのにまたとない「チャンス(好機)」と考える、いわゆる逆転の発想ができれば一番いいと思います。

ひきこもってしまったらどうするか

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング