免許返納を拒む老親へ「過信が事故の原因!」(JINSEIのスパイス!第41回)

WEB女性自身 / 2019年8月20日 17時0分

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【今週の悩めるマダム】

田舎に住む85歳の親にどうやって免許返納させるべきか悩んでいます。近年、高齢ドライバーの事故が社会問題になっています。しかし本人は「60年も運転してるんだから絶対大丈夫」と聞く耳を持ちません。たしかに田舎なので車がないとかなり不便なのですが、どうすれば理解してくれるでしょうか。(東京都在住・60代主婦)

最近、高齢ドライバーの事故、しかも人命にかかわる大事故が頻発しておりますね。パリにいて、日本からのニュースを見ているだけでも、「またか」と驚いてしまうくらいにこの手の事故が多いことが気になります。奥様の親御さんのように「60年も運転してるんだから絶対大丈夫」という人が多いからこそ、このような事故が繰り返されてしまうのです。そして、犠牲になるのはまだ幼い子どもだったり、未来のある若者だったりと、本当に心が痛みます。田舎なので車がないと不便ということですが、都会ではないからこそ、速度が出てしまいますし、その分、事故は甚大になります。これはドライバー本人だけの問題ではなく、周囲の家族や自治体、社会が一丸となって注意すべき問題だと思います。本人だけでは判断しにくい問題なのですから。つまり、高齢の方々にはご自身の経験に対する過信がありますし、高齢ゆえに判断力が鈍っているという可能性もあります。認知症の方もいらっしゃるでしょうし、認知症と判断されていないまでもその傾向の方も結構いらっしゃるはずです。高齢による様々な判断能力の低下だって大事故の引き金になるわけです。自分は大丈夫という、その大丈夫の線引きをどこでするのか、が重要です。

実はフランスでは一度免許を取得すると一生更新なく乗り続けることができるんです。すごいですよ。日本よりももっと基準が甘いわけです。100歳を超えたご老人が運転をしていてびっくりすることも多々あります。でも、なぜか、フランスではこの手の事故のニュースをあまり耳にしません。この差が何か僕にもわかりませんが、自分から運転をやめられるケースが多い気がします。実際に「もう、年だから、僕はやめる」とおっしゃった近所のおじいさんがいました。そういう風に、自ら安全基準を設けて、不安なら乗らない、という自己判断が徹底しているのでしょう。日本の場合はこれだけ高齢ドライバーによる甚大な事故が頻発しているわけですから、この問題は対岸の火事ではありません。新車は最初の3年間は車検を受けなくていいですが、それ以降は2年ごとになりますね。僕は16年も同じ車に乗っているので毎年(あるいは半年に一度)自主的に点検をしています。人間も同じで高齢ドライバーはご自身で判断ができないならば国が高齢者の安全性をテストする新たなルール作りをするべきです。

線引きは難しいですが、日本は18歳から運転免許証の取得ができるわけですから、同じように70歳を超えたら、安全性を再確認するために毎年テストを義務付けるとか、方法はいろいろとあるでしょう。それを実施するだけでも、大事故はある程度防げるのではないでしょうか? 奥様の場合、まずは親御さんとよく話し合うことが第一歩かと思われます。

【JINSEIの格言】

免許返納は、周りにいる家族が最初の判断をしなければならないのではないでしょうか。「様子がおかしい」と思ったり、少しでも不安を感じるなら、すぐに家族会議を開くべきです。

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