タイプ別コロナ太り対処法 3万人の肥満治療をした医師が解説

WEB女性自身 / 2020年7月15日 6時0分

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約3カ月にわたる外出自粛の名残りで、いっこうに収束しない「コロナ太り」……。新しい時代の“痩せる生活様式”こそが「withコロナ」時代には欠かせません。ステイホームの影響「コロナ太り」に陥ってしまったあなた。まずは「痩せる生活様式」のひとつ目、“太った原因の特定”からはじめてみよう。

「コロナの自粛期間中は、食べることしか楽しみがなく、『口さびしい』などと、つい食べすぎてしまった人も多いと思いますが、食べすぎが抑えられないのは意志が弱いからではありません。最大の原因は生活、食習慣です。気づかぬうちに染みついてしまった悪い習慣を見直せば、食欲をラクに抑えられ、自然と痩せ体質になります」

そうアドバイスをしてくれたのは、30年間で3万人の肥満治療をした、さとうヘルスクリニックの左藤桂子院長。左藤院長によれば、肥満に悩む人たちは、偏った食生活でタンパク質やビタミンが不足していることが多いそう。また、睡眠不足からくる自律神経の乱れも、太りやすくなる原因のひとつだという。

「コロナ太り」といっても、特殊な肥満ではない。まずは太ってしまった原因をきちんと把握する必要がありそうだ。そこでまずは、左藤院長が監修してくれたA〜Cのリストのあてはまる項目にチェックを入れてみよう。

「質問項目はA〜Cにグループ分けしてありますが、どこにチェックが多いかで、今のあなたの生活習慣、食事の傾向が見えてきます。ご自身の傾向を知り、あてはまるポイントから改善していきましょう」(左藤院長・以下同)

■「コロナ太り」チェックシート

【A】
□ ダイエット中で朝ご飯を抜きがちだ

□ 菓子パンが好きで肉や魚をあまり食べない

□ ひんぱんにコンビニや外食を利用する

□ インスタント食品をよく食べる

□ 濃いめの味つけが好き

□ 肌荒れに悩まされている

【B】
□ 睡眠時間は7時間未満で休日は朝寝坊

□ 寝る前のスマホチェックがやめられない

□ しっかり寝ても朝起きるとだるい

□ 最近、朝日を浴びていない

□ お風呂はシャワーで済ませがちだ

【C】
□ すぐにイライラして情緒不安定

□ 疲れやすく、なかなか疲れが取れない

□ 甘いものやお酒を飲むとホッとする

□ 過去の嫌なことを引きずりやすい

□ 水をあまり飲まない

まず、Aのグループにチェックが多くついた人は「栄養偏り系」。自粛期間中、買い物の回数を抑えるために、保存が利くパスタやカップ麺といった、「主食」を買い込んでしまった人が該当する。

また、三食調理するのは面倒なので、昼食に菓子パンを食べる習慣がついた人もこのパターン。

「なかなか満腹感が得られず、食欲が抑えられないのはタンパク質不足が原因です。’05年に英国オックスフォード大学で『プロテインレバレッジ仮説』という研究が発表されましたが、人の体は、タンパク質が不足すると摂取カロリーを増やすことでその不足を補おうとしてしまい、その結果、太ってしまうのです」

麺類やパンなどの主食をがっちり食べてしまうことで、本来必要な量のタンパク質が不足し、結果的に太ってしまうというわけだ。

ちなみにタンパク質は体内で貯蔵できないので、毎日取り続けなければならない。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」によると、摂取の推奨量は成人女性で1日50グラム。鶏のささ身を2〜3枚、ゆで卵なら4〜5個も食べなければならない計算となる。

そこで、左藤院長が勧めるのがプロテインの摂取と、食べる順番の見直しだ。

「食事の20分ぐらい前にプロテインを飲むのがおすすめ。必要な量のタンパク質を手軽に補うことができますし、とくに吸収がゆっくりで腹持ちがいいソイプロテインは、食欲を抑えられるだけでなく、大豆イソフラボンの効果で美肌も期待できます」
プロテインにはなじみのない人も多いと思うが、これを機会に試してみては。

「それと、食事のときに気をつけたいのが血糖値の急な上昇ですが、上昇を緩やかにするには食べる順番がポイントになります。まずは野菜を食べ、次に肉や魚、豆類や乳製品といったタンパク質が豊富な食品、そして、最後にご飯などの炭水化物を少量だけ食べる、といった順番です」

お菓子など甘いもので小腹を満たそうとするのも、血糖値の上昇を招くのでNGだという。

次に、Bグループにチェックが多くついた人は「寝不足系」。健康的に痩せたいのなら、何はさておき7時間睡眠を心がける必要がありそうだ。

「私たち人間の体にはレプチンという食欲を抑制するホルモンと、グレリンという食欲を増進するホルモンがあり、体脂肪が増えるとレプチンの分泌量が増えて食欲がセーブされ、痩せすぎるとグレリンの働きによって食欲が増進するという仕組みになっています。ところが、寝不足のせいで自律神経が乱れるとグレリンの分泌量が増え、食欲が抑えられなくなってしまうことがあるのです。また、睡眠の質が悪い人ほど高カロリーのジャンクフードが食べたくなるという研究結果もあります」

コロナによる不安からなかなか寝付けないという人は、このタイプの可能性が高い。外出自粛中にスマホばかり見ている人や、遅寝遅起きの習慣がついてしまった人は、今日からでも規則正しい生活リズムを取り戻そう。

そして最後は、Cグループにチェックが多くついた「ストレス疲れ系」。Bの「寝不足系」同様、ストレスによる自律神経の乱れも、食欲を増進させるグレリンの分泌を促してしまうが、この「ストレス疲れ系」は、とくに甘いものへの依存度が増すという。

「甘いものを摂取すると、脳の中で神経伝達物質のドーパミンやセロトニンなどが分泌されます。これらは幸福感やリラックスをもたらしてくれるという側面もありますが、ストレス解消の手段として習慣化すると、その快感がクセになってしまうのです。いわゆる“砂糖依存症”はその典型だといえるでしょう」

外出自粛が緩和されたからといって、オシャレなカフェでの「ご褒美スイーツ」はくれぐれも禁物。どうしても甘いものが恋しいときは、せめて食事の後に食べるようにして、糖分の吸収を抑えるよう心がけよう。

「女性自身」2020年7月7日号 掲載

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