認知症リスク高める巣ごもり生活…手足・頭の運動が重要に
WEB女性自身 / 2021年2月3日 6時0分

長引く新型コロナの影響で、巣ごもり生活が続くと、加齢とともに心身の活力が低下する“フレイル”に陥りやすくなる。
「趣味のサークル活動や友人との集まりも控えるようになり、家にいてもやることがないという人も多いと思います。外出自粛などの感染予防はもちろん不可欠ですが、その一方で日常生活の極端な変化はフレイルだけでなく、認知症リスクまでも高めてしまうので注意が必要です」
そう語るのは、認知症予防が専門の医師で東北大学加齢医学研究所の瀧靖之教授。瀧教授はコロナの感染予防をしながらも、フレイルを防ぎ、認知症リスクを下げる「セルフトレーニング」を提唱している。
「『記憶力は加齢とともに低下する』と思われていますが、大きな誤解です。脳を育てる要素はじつはふだんの生活のなかにたくさんあり、ほんのちょっと行動を変えるだけで、脳は活性化します。認知症とは記憶力をつかさどる海馬の萎縮が始まり、脳全体に広がることで日常に支障をきたす状態を言いますが、近年の研究で大人になっても海馬で神経細胞が増えることがわかりました。さらに、神経細胞同士のつながりを強くすることで情報処理能力が高まるといわれています。これを“脳の可塑性”と呼び、最近注目されています」
認知症の患者数は年々増加傾向にあり、2040年には高齢者の4人に1人が発症するとも予測されている。
それでも、脳の機能が回復するレベルには個人差があるが、たとえ80歳で認知症の症状が出始めていたとしても遅すぎることはないと瀧教授は話す。
「『もう年だから』とあきらめて何もしなければ、脳はどんどん衰えていきます。大事なのは最初の一歩を踏み出して、家の中で巣ごもりをしながらでも、手足、指、口、頭を効果的に動かすことです」(瀧先生)
「女性自身」2021年2月9日号 掲載
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