白髪へのヘアカラー、商品種類別に知るべき頭皮への影響

WEB女性自身 / 2021年2月10日 6時0分

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「雑誌などが行う調査で、40代以上の女性に髪の悩みを聞くと、第1位は決まって『白髪』なんです」

そう話すのは、美容ジャーナリストの伊熊奈美さん。白髪は読者世代共通の悩みといえそうだが、どうして白髪ができるのかを詳しく知る人は意外と少ない。

「新しく生まれる髪の大もとは、最初はみんな白いんです。そこに色素が送られて髪の毛が色づき、黒い髪として生えてくるのです。ただ、加齢などの影響で、色素を作る働きが落ちてくると、白髪のままになってしまうのです」(伊熊・以下同)

さらに、白髪が増えると多くの人は、いわゆる「ヘアカラー」で髪を染めるようになるが、個別のヘアカラー製品の特徴が消費者にとてもわかりにくい。ドラッグストアなどにところ狭しと多くの商品が並んではいるが、大抵は「お店で勧められたから」「CMでよく見るから」「値段が安いから」といった理由で選んでいるのが実情だろう。

「ヘアカラーといっても、髪が染まる仕組みはさまざま、髪や頭皮への影響もいろいろあります。それらをきちんと知って、自分に合うものを選んでほしいですね」

ヘアカラーは医薬部外品と化粧品に分けられ、さらに「永久染毛剤」「脱色剤」「半永久染毛料」「一時染毛料」「ヘナ」の5種類に分類される。

「一般的によく使われるのは、永久染毛剤のなかの『酸化染毛剤』、いわゆる『アルカリカラー』です。美容院で使われるのも、ドラッグストアに並ぶ箱入りのヘアカラー剤も、基本的に1剤・2剤を混ぜる方式のアルカリカラーです」

アルカリカラーの染まる仕組みは、(1)アルカリ剤で、髪表面のキューティクルを開いて脱色すると同時に、染料であるパラフェニレンジアミン(以下、ジアミン)を、その隙間から髪の内部に侵入させる。(2)過酸化水素が髪にあるメラニン色素を脱色。同時に、ジアミンを酸化し発色させるのだ。

アルカリカラーは、何色に染めるときでも一度メラニン色素を脱色するので、どんな色にでも染められ、ファッション性は高い。その半面、髪が傷んだり、ジアミンのアレルギーで、ヘアカラーかぶれを起こす可能性もある。

いっぽう、髪や頭皮のダメージが抑えられるとして、近年注目されるのが、化粧品に分類される「半永久染毛料」だ。

特に’05年ごろに登場した「ヘアカラートリートメント」は種類も豊富で、すっかり一般的になった。これはメラニン色素の脱色はせず、髪の表面に吸着して白髪を色づけする。そのため、髪を傷めず、肌についても洗えば落ちるので、自宅でも使いやすい。だが、髪を洗うたびに色落ちするので、使うのをやめると髪色は数日しかもたない。

同じ半永久染毛料のヘアマニキュアは、色持ちは2〜4週間とヘアカラートリートメントより長い。だが、特殊なアルコール剤等が含まれるので、髪や頭皮へのダメージがゼロとはいえないし、肌につくとなかなか落ちない。

また、化粧品に分類されるヘナはハーブの一種で、ヘナという樹木の葉を乾燥させ粉砕したもの。天然素材なので、髪にも頭皮にも、そして、地球にもやさしい。

このように、ひとくちにヘアカラーといっても、染まる仕組みはさまざまで、それぞれにメリットもデメリットもある。私たちは何を選べばいいのだろうか。

「年を重ねると、女性ホルモンが減って肌の潤いが失われ、敏感肌になる人が増えます。頭皮も肌の一部ですから、同じように乾燥が進み敏感になりやすい。アルカリカラーで染めると、若いころは特に違和感を覚えなかった人も、年とともに“しみる”と感じる人が増えてきます。美容院では、頭皮保護のオイルを塗ったり、染める時間の管理を的確に行ったりすることで、頭皮のダメージを抑えるように染めてくれますが、自宅で同じようにはなかなかできないでしょう。ヘアカラーがしみるという人は、アルカリカラーではなく、髪と頭皮にやさしいヘアカラートリートメントを中心に、白髪染めをするのも手だと思いますよ」

「女性自身」2021年2月16日号 掲載

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