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鶴、亀、倉…地名にあったら土砂災害に要注意!な意外漢字10

WEB女性自身 / 2021年7月20日 11時0分

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近年頻発する豪雨災害から、命を守るただ1つの方法は、危険な場所から逃げること。土石流が襲った熱海・伊豆山も「土砂災害警戒区域」。今いる場所の危険性を知ることが、生き残ることにつながるーー。

「水害が起こりやすい地名には『田』『川』『沼』といった水や軟弱な地盤を連想させる漢字が入っていることが多いです。でも、一見関係なさそうな地名の中にも、災害リスクが高い漢字はたくさんあります」

こう語るのは『地名は災害を警告する』(技術評論社)の著者で、地図コンサルタントの遠藤宏之さん。遠藤さんによると、古来伝わる地名からは、その土地の特徴や、どんな災害があったのかを読み取ることができるという。

「『亀』『梅』『栗』といった動物や植物の名前は、災害と結びつかなそうですが、着目すべきは漢字の意味よりも音。漢字は“当て字”の場合があります」

そこで遠藤さんに、水害や土砂災害に関わる“意外な地名”を挙げてもらった。



■この漢字が入っていたら土砂災害に要注意!

【黒】読み方:クロ/地名:黒川、黒石
「クロ」は古語で「削られた」「抉られた」という意味がある。崖地や急傾斜地に当たる場合は豪雨の際に崩壊の可能性が。河川沿いでは過去の氾濫を表すこともある。’17年7月の九州北部豪雨では、福岡県朝倉市黒川で浸水、土砂災害の被害が。

【青】読み方:アオ(オウ)/地名:青木、扇沢
「アオ」は扇状地を意味する場合がある。扇状地は過去に起きた土石流などで形成された土地。青木は「アオキ」「オウギ」と読まれ、神戸市東灘区青木は扇状地に位置。’10年7月には長野県小県郡青木村で土砂災害が発生。

【梅】読み方:ウメ(ウマ・ウモ)/地名:梅田、梅が丘
「ウメ」は「埋め」に由来することがあり、山間部や山際では急傾斜や崖がないか確認を。該当する場合は過去の崩壊を示唆。地盤が弱い埋め立て地に付けられることもある。たとえば、大阪の梅田は淀川河口の湿地帯を埋め立てた土地。

【栗】読み方:クリ/地名:栗橋、栗田
「クリ」は「刳り」に由来。“抉る”という意味。河川の氾濫や土砂災害が起こりやすい場所に多い。’47年のカスリーン台風では、埼玉県久喜市の栗橋地域で浸水。1707 年の宝永地震では香川県高松市の八栗山で大規模な斜面崩壊が発生した。

【萩】読み方:ハギ(ホキ)/地名:萩、萩間
「ハギ」は「剥ぎ取る」に由来。表面が剥ぎ取られ、斜面の崩落、土地の浸食を受けやすい場所の地名に使われていることが多い。崖を意味する「ホキ」がなまって「ハギ」になったとも。たとえば東京都足立区の保木間は斜面に位置する。



■動物漢字にも注意が必要

【鶴】読み方:ツル/地名:原鶴、鶴巻
「ツル」は水の流れを指す「水流」に由来するため、浸水や土砂災害に要注意。当て字に「都留」や「弦」。東京都世田谷区弦巻は、過去にゲリラ豪雨で浸水。令和元年東日本台風では、宮城県黒川郡大和町の鶴巣地区で浸水被害が。

【亀】読み方:カメ/地名:虫亀、亀の瀬
「カメ」は「噛め」に由来。浸水や浸食されやすい地形、崩壊を示唆する地名に付けられる場合がある。河川の近く、特に蛇行部であれば氾濫の痕跡を示唆することも。’04年の新潟中越地震では新潟県長岡市の虫亀で地すべりが起きている。

【蛇】読み方:ジャ/地名:蛇崩、蛇窪
「ジャ」は急流や土石流などを示す場合がある。地方によっては土石流のことを「蛇抜け」「蛇喰」と言う。水の流れを蛇に見立てたという説も。東京都世田谷区と目黒区を流れる蛇崩川沿いは、ゲリラ豪雨で浸水しやすいことで知られる。

【鷲】読み方:ワシ/地名:鷲尾、尾鷲
「ワシ」は古語で「速く進む」の意味。「鷲」がつく字は土砂災害の危険を示す地名に多いが、川沿いであれば急流を意味する。’19年10月に千葉県で死者13人を出した大雨で、茂原市鷲巣地区などが川の氾濫で浸水被害に遭っている。

【蔵/倉】読み方:クラ/地名:佐倉、蔵作
「クラ」は「抉る」に由来。’04年の福井豪雨では、2つの沢の合流地点に位置する旧美山町(現在は福井市)の蔵作地区が土石流で大きな被害を受けた。’19年10月の記録的豪雨では千葉県佐倉市で100件超の土砂崩れが発生。

「ただし、もとあった地名が、市町村の合併により、広域の住居表示になっている場合もあります。これらの字が含まれていないからと安心せず、自分が住んでいる土地がどのような性質の場所であるのかを把握し、適切な避難行動に結びつけることが重要です」

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