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米寿迎えた高木ブー語る半生 目標は100歳のウクレレ弾き

WEB女性自身 / 2021年10月18日 11時0分

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「こんにちは。今日はよろしく」

ふっくらとした白い肌に穏やかな声。つえこそついているものの、高木ブーさん(88)は、視聴率50%超えの伝説のオバケ番組『8時だョ!全員集合』(TBS系)以来おなじみの温かさでほほ笑んだ。

9月15日午後3時。

「“ドリフ時間”というのがあって。ドリフはなんでも3時からだったんです。午後3時に集合して、そのあとは夜中まで打ち合わせや稽古が続きましたから」

その習慣はいまも続いている。インタビューに付き添ってきたひとり娘のかおるさん(58)も、言葉を添えた。

「ドリフ時間はいまでもそうで、加藤(茶)さんや仲本(工事)さんと会うときも『じゃ、3時で』となります」

だから本誌インタビューのスタートも午後3時。

『ブー横丁』なる通りまである地元・新宿区早稲田から近いということで、光文社会議室でのインタビューとなった。

ハワイから送られてきた新作アロハに身を包み、指には、芸能界に入って初めて買ったというアクアマリンの指輪、バッグには、高木さんの当たりキャラ“雷様”のキーホルダーがついている。

3月8日に米寿を迎えた。

その日のインスタグラムで、8本のロウソクを前に、黄色の「HAPPY BEIJU」のトレーナーを着た自身の写真を公開。メッセージも意気盛んだ。

「とうとう88歳になってしまいました。でも、僕にとってはまだ通過点と思っています。100歳のウクレレ弾きを目指して頑張りますので、これからもよろしくお願いします」

実際、米寿の今年は、さらなる活躍を示唆する仕事が次から次へと続いている。3月6日には、ニコニコ公式生放送で『高木ブー88歳だョ! 全員集合』の有料ライブイベント。加藤茶、仲本工事のドリフメンバーはもちろん、ももいろクローバーZ、大槻ケンヂなど、世代を超えて交流のある若いメンバーも参加した。

高木さんのウクレレ演奏が、中学の音楽教科書の副教材のDVDに収録されたのも4月からだ。

7月には、『高木ブー画集 ドリフターズとともに』(ワニ・プラス)を出版。30年以上、描きためられたドリフメンバーの生き生きとした姿や『全員集合』の名場面が約120点掲載され、話題になった。

9月26日には『ドリフに大挑戦スペシャル』(フジテレビ系)で23年ぶりに、当たり役の雷様に扮して、コントを披露している。

荒井注さんは71歳(00年)で、いかりや長介さんは72歳(04年)で、いちばん年下だった志村けんさんは70歳(20年)で鬼籍に入ってしまった今、ドリフメンバーの最高齢となった高木さんだが、その快進撃は止まらない。

かおるさんがうれしそうにこう言った。

「父が頑張っているのを見て、先日も加藤さんが『ブータンが88歳まで頑張れるんだから、俺もできるかな』と、話していました」



■ただ一人愛しぬいた妻は58歳で天に召されーー

69年10月に始まった、誰もが知る人気番組『8時だョ!全員集合』。平均視聴率27.3%、最高視聴率は73年4月7日の50.5%で、日本のバラエティ番組では不動の最高視聴率だ。

「ただ、生活は今思い出してもハードだったね。木・金・土はいやでもドリフの3日間。木曜3時のネタ会議? ああ、嫌いだった(笑)。金曜はリハーサル、土曜が生本番。そして日曜から水曜は、営業という名の地方回り。ほかの番組もあったし、映画も歌もあって、1年365日、ずっと忙しかったから」

かおるさんが補足した。

「10月に入ると、お正月恒例の人気番組『新春かくし芸大会』の練習が始まるんです。あるとき突然、家の中にけっこう巨大なハープが運び込まれて、ビックリして」

高木さんも苦笑まじりに続けた。

「あんまり忙しくて、家族のことは考えるヒマがないというより、正直、もう考えなかった(笑)。すれ違いの生活で、もちろん娘はかわいいんですが、僕は深夜に帰宅したときの娘の寝顔しか見ていませんでした」

16年間突っ走って、『全員集合』は’85年9月28日の放送を最後に終了した。高木さんは52歳になっていた。

28歳のとき、「一目惚れ」で結婚した妻の福本喜代子さんとの時間も、ようやく持てるように。夫婦は毎朝の散歩を日課とし、穏やかな時間を過ごした。しかし、それは長くは続かなかった。

92年春、夫婦でいちご狩りに行ったとき、喜代子さんが異変を訴えた。

「目まいや吐き気がするのよ」

「更年期だろう」

高木さんは、そのとき軽く受け流してしまったことを、いまでも深く後悔している。検査を勧めたのは、かおるさんだ。その結果、脳腫瘍が見つかって、余命5年と宣告された。

「余命5年のはずが1年8カ月で死んじゃった。さすがの僕も、医者にきつく当たってしまった。それ以来、医者の話を信じられなくなりました」

旅立った喜代子さんと病室で2人きりにしてもらった。出てきたのは言葉ではなく、堀内孝雄さんの歌『冗談じゃねぇ』。泣きながら、何度も何度も『冗談じゃねぇ』と、歌い続けた。



■高木さんは現在も健康そのもの。めざせ100歳のウクレレ弾き

「ママ、何か冷たいものお願いね」

「ねぇ、ママ。ルミネでの初ソロコンサートっていつだっけ?」

高木さんが今、ごく自然に「ママ」と呼びかけるのは、一人娘のかおるさんだ。02年に結婚したかおるさんは、結婚後も高木さんと同居している。

「娘はさっぱりした性格で、家事も分担して、友人のように『かおるさん』と呼んでいたけれど、いまやもう何年も孫中心の生活だから、娘のことも『ママ』だったり『おかあちゃん』だったり(笑)」

赤い写真帳に入れて持参した喜代子さんとのクイーン・エリザベス2世号での写真を見せ、

「カミさんは、ずっとこのときの印象のままなんですよ」

と、いとおしそうに写真をなでると、ページをめくって、お孫さんの写真も見せてくれた。

「最近は、こっちの写真も大好きかな」

かおるさんの息子・コタロウさんは、現在17歳。高校生ながらすでに写真家として新人賞を受賞し、個展も開いている。自著の画集に掲載された高木さんの近影も、コタロウさんの作品だ。

「どうもうちの孫はクリエーティブ志向みたいで。まぁ、うれしいし、期待もしてます」 高木さんは、すっかりおじいちゃんの顔になっていた。

「孫の存在は大きいよね。娘の子育てに関われなかったから、孫には関わりたい。やっぱりカミさんには抱っこさせたかったけど……。いまのいちばんの楽しみは、家族4人で食卓を囲むとき。それがいちばんの健康法じゃないですか。娘が料理教室にも通ってくれて、栄養だけじゃなく、量も工夫してくれてます」

70代で2回、膝関節の手術を受けたが、今では健康そのもの。ピーク時80kgあった体重も、現在は60kg台後半に落ち着いている。

「2カ月に1度、かかりつけ医で血液検査をしますが、どこも悪くないんですよ。医者からは、88歳の模範データと言われています」

11月18日には、ももクロら若い仲間と武道館のステージに立つ。

「ビートルズの前座のときから55年ぶりになります。55年ぶりの『ロング・トール・サリー(のっぽのサリー)』は、もっとちゃんと演奏しますよ(笑)」 88歳でこの活躍は、驚異的だ。しかし、高木さんはあくまで謙虚。

「僕の人生訓は『人生は運と実力とチャンス』。自分の本でも書いたけど、ドリフのあの5人だからこその第5の男だった。強烈な個性に囲まれての第5の男。どこにでもいる人ですよ。ドリフに寄っかかって流されるように生きてきた。だから、ここまで現役でこられた。僕はドリフで、高木ブーで、第5の男で本当によかったと思うよ」

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