バターだけじゃない…2015年「食卓から消える食材」とは?

WEB女性自身 / 2014年12月29日 11時0分

ふだんから口にしている大好きな食べ物が、もし食卓から消えてしまったらーー。世界的な事件の影響で、そんなことが今、実際に起こりつつあるという。
 
世界的なチョコレートメーカー「バリーカレボー」(スイス)が「カカオ豆不足から、2020年にはチョコが世界から消滅するだろう」との声明を出したと報じられ、話題になっている。本当に5年後、チョコレートが食べられなくなるのか?「日本チョコレート・ココア協会」専務理事の平野清巳さんに聞いた。
 
「国際ココア機関(ICCO)のデータでカカオ豆の世界的な需要バランスをみると、 14年3月は11万5千トン不足、5月は7万5千トン不足、9月は4万トン余剰、11月は5万3千トン余剰。現状はなんとか足りているものの、供給がひっ迫しているのは事実です」
 
その原因として挙げられるのが、中国とインドの消費の伸びが急激なことだ。
 
「需要が増えていることは間違いないんですが、じつは2国とも、消費量を公的に調べている組織がない。ですから今後、どのくらいのチョコを2国で消費するようになるのか、推測でしかわからないのです。バリーカレボーの声明のようなこともないとは言えません」(平野さん)
 
次に異変が起きているのが、年末年始の買い物客でにぎわう東京・上野の「アメ横」。サケやイクラが急騰しているのだ。サケ漁業者向け専門誌『週刊サケ・マス通信』編集長の水谷豪さんが解説する。
 
「北海道・オホーツク産が不漁で、浜(地元市場)の価格が 13年の1.5倍。これと合わせ、アメ横などで多く扱われているチリ産のサーモンも品薄です。親のサケが捕れなければ、子のイクラはもっと高くなります。国内の不漁と世界的な供給の高まりが、急騰の原因になっています」
 
もともと専門家の間では、 14年にサケが不漁になるとの予測があったという。
 
「サケの多くは、稚魚を放流してから4〜5年で回帰します。 11年の東日本大震災で、前年産のサケから孵化させた稚魚が津波で流されてしまいました。このため、 14年は東北地方の太平洋側に戻ってくるサケが激減すると考えられていたんです。今後、サケ類の値段がどうなるか、想像がつきません。 15年の回帰が大幅に減ることも考えられます。オホーツクの不漁も含め、今から 15年の漁期が気がかりです」(水谷さん)
 
そして 14年11月、本当にスーパーの店頭から消えてしまったのがバターだ。ようやくメーカーの増産態勢が整い、一部スーパーの店頭には製品が戻りつつあるが、いまだに置かれていない売場も目立つ。この突然のバター不足は、なぜ起きたのか?農林水産省・生産局畜産部牛乳乳製品課に聞いた。
 
「 13年の猛暑の影響で、乳牛に乳腺炎などが多く発生しました。また酪農家が減ったこともあり、バターに回す生乳が激減したことが原因です」
 
 13年夏以降、生乳の不足が続き、鮮度が重要な「牛乳」にその多くが回ってしまったため、徐々にバターの生産量が減少。そして 14年秋、在庫がいよいよ底をついたことから、メーカーが一斉にバターの出荷を制限したため、店頭から消えてしまったのだ。ある乳製品メーカー関係者は次のように語る。
 
「家庭用バターは、賞味期限が半年と短いため、メーカーも過剰在庫を持ちたがらないのが、今回、店舗から家庭用バターが消えた大きな要因です。それを考えると、 15年4月以降、また夏の異常気象で乳牛の乳の出が悪化するなど、ちょっとしたきっかけでバター不足が再燃するリスクはあります」
 
バレンタインデーにチョコが、おせちにイクラが、トーストにバターがない、そんな日がこないことを祈りたい。

女性自身

トピックスRSS

ランキング