「伝説の組長」緊急帰国でヤクザ100人が集結の一触即発
WEB女性自身 / 2016年4月6日 6時0分

「後藤忠政氏が帰国し、都内の病院に入院している。神戸山口組トップの井上邦雄組長がお見舞いで上京するかもしれない。関東の山健組系の組織に3月29日からの3日間、待機命令が出ている」
3月27日、暴力団関係者の間でこんな情報が飛びかった。山健組とは神戸山口組の中核団体であり、神戸山口組井上組長が組長を兼務している。昨年8月の山口組分裂以降、井上組長が上京したという情報はないだけに、ヤクザ界に緊張が走った。
後藤氏とは、かつて山口組直参の後藤組組長として名を馳せた人物。五代目山口組時代には、東京進出の先頭に立って勢力拡大に貢献した。
だが、六代目山口組に代替わりしていた2008年、芸能人らを集めてゴルフコンペを開き、定例会を欠席したとして、執行部から除籍処分を受けて引退。その後はカンボジアに移住し、さまざまな事業に成功した。カンボジア国籍を取得し、「伯爵」に相当する称号を与えられる。まさに「伝説の組長」といわれる所以だ。
3月29日、神戸山口組の友好団体である浪川会東京事務所(東京都台東区)を、神戸山口組幹部が訪問しているとの情報が入った。
「神戸山口組織田絆誠若頭代行が来ている。井上組長の代わりに後藤氏を見舞うのかもしれない」(山口組系のヤクザ)
事務所周辺にはその情報を聞きつけた六代目山口組系の組員ら100人近くが集結。一触即発の状態になった。
「じつはこの日、神戸山口組は関東・中部ブロック会議を開催していた。後藤氏への見舞いには行っていない」
そう話すのはヤクザ界に詳しいジャーナリストだ。
「分裂以降、60件余りの抗争事件が勃発し、特に3月はダンプカーによる事務所破壊など手荒な事件が相次いだ。織田若頭代行は会合で、抗争がこれ以上激化しないように求めたという」
関東在住の暴力団組員はこう語る。
「山健組副組長でもある織田若頭代行は、『山健組の中に、 ケンカをやっているのは俺たちだけ などと言う者がいる。だが、五代目時代(渡辺芳則五代目は山健組出身)、 山健だ、山健だ と言って身内を虐げたから、六代目体制で冷や飯を食わされた。
仮に山健組の人間が身内ともめた場合、山健側を重く処分するから、覚えておくように』
と語ったそうだ。
また、『今回、山口組を割って出たことは盃に重きを置く者としてはこちらが悪い。だが、向こうがそれだけのことをしてきた。最終的には よかった と言われるよう頑張ろう』と組員たちを激励したと聞いている」
会合は午後3時半過ぎに終了。織田若頭代行らは車3台に分乗し、警察車両に挟まれながら事務所を後にした。
一方、後藤氏の帰国の目的については前出のジャーナリストがこう話す。
「後藤氏は肝臓移植を受けたこともあり、検査入院のために帰国したと聞いている。もう退院しているようだ。後藤氏は引退後も成功できた人。今さらヤクザに戻ろうとは思わないだろう」
だが、山口組系のヤクザはこう言う。
「ある広域暴力団幹部が後藤氏に会ったという情報がある。また後藤氏と一緒に除籍され、神戸山口組に参加した組長が複数いる。彼らは後藤氏の力を借りたいと考えているはずだ」
伝説の組長の帰還がもたらしたヤクザ界の緊張。張りつめた糸は切れかけようとしている。
(週刊FLASH2016年4月19日号)
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