「原爆は神の懲罰」と書いたエリート韓国人記者の顔

WEB女性自身 / 2013年5月29日 7時0分

5月20日、韓国の大手新聞「中央日報」が原爆被災者たちの感情を逆なでする、とんでもないコラムを掲載した。「安倍、丸太の復讐を忘れたか」(旧日本軍の731部隊が戦時中に細菌兵器の研究で使ったとされる捕虜は「丸太」と呼ばれた)というタイトルで、問題はその冒頭部分。
 
「神は人間の手を借りて人間の悪行を処罰したりする。最も過酷な刑罰が大規模空襲だ」とし、’45年2月のドイツ・ドレスデンへの空襲とともに「6カ月後に日本の広島と長崎に原子爆弾が落ちた」とする。そしてーー。
 
「これらの爆撃は神の懲罰であり人間の復讐だった」、「広島と長崎は日本の軍国主義の犠牲になったアジア人の復讐だった。特に731部隊の生体実験に動員された丸太の復讐であった」。さらに、最後には「日本に対する懲罰が足りないと判断するのも神の自由」と結ぶ。日本への原爆投下が再びあってもおかしくないと言いたげだ。
 
このコラムを書いたのは、キムジン氏(53)。韓国でも著名な政治記者で、中央日報の論説委員、いわば同紙の顔といってもいい人物である。在ソウルの日本人ジャーナリストが語る。
 
「大韓言論賞という賞の受賞歴もあるほど、中央日報では代表的な論客で、保守派と目されている。中央日報は日本であれば、朝・毎・読にあたる大手紙で、中道といわれるが、保守寄り。オーナーがサムスンの李健熙会長の奥さんの実兄で、サムスン系とみられている。日本での提携紙は日経新聞だ」
 
また、元韓国国防省分析官で、現在拓殖大学客員研究員のコ・ヨンチョル氏はキム氏をこう評する。
 
「保守・右派の論客だが、理想を追い求めるあまり、分別に欠け誇大妄想に陥ったりするとも聞く。対北朝鮮強硬派で、『北朝鮮の攻撃でたとえソウルが火の海になっても韓国国民が3日間我慢すれば、米韓の大規模な空爆、ピンポイント攻撃で、北朝鮮が勝利することはない』と、北朝鮮をしばしば牽制する。今回の原爆発言は彼の国際感覚のなさや、政治センスのなさが露呈してしまった」
 
韓国言論界に詳しいジャーナリストは「あまり驚きはしない」とこう言う。「韓国右派の感情はすごくねじれていて、『米国万歳、北朝鮮は嫌い、でも日本はもっと嫌い』と。そんな感情がよくあらわれているコラムだった」
 
いま日本では、相手を人種差別的に誹謗中傷するヘイトスピーチが問題になっているが、日本原水爆被害者団体協議会の田中熙実事務局長は金氏のコラムがまさにヘイトスピーチだとする。
「論説委員といえば新聞社の顔、新聞社もコラム記事をOKしたんですから、少なくとも体面を保ってほしいです」
 
韓国の大手紙は、これを「論説委員の個人的な視角と主張で、中央日報の立場ではない」としている。国家の品格が問われている。

 
(週刊FLASH 6月11日号)

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