年間10万人が訪れる“長寿のシンボル”「ぴんころ地蔵」

WEB女性自身 / 2013年6月3日 7時0分

長野県佐久市、成田山薬師寺の門前に立つ「ぴんころ地蔵尊」が、熱狂的な観光客で賑わっている。「ぴんぴんと元気に生きて、寿命がきたらころりといける」を願う意味の「ぴんころ」。
 
平成22年に男女とも全国1位の長寿県となった長野だが、なかでも佐久市は平均寿命全国1位、寝たきり・認知症になる高齢者率の低さも全国屈指。さらに高齢者就業率も全国1位とまさに「長寿の里」。そのシンボル的存在が「ぴんころ地蔵」なのだ。
 
建立は’03年9月。薬師寺門前の「のざわ商店街振興組合」が中心になって寄付を集めてできあがった。しかし、最初から有名になったわけじゃない。これを世に知らしめたのは、町の“ご長寿アイドル”のひとり、市川千代子さん(92)だった。
 
じつはこのお地蔵さまの発案者は千代子さんの息子、佐久市会議員の市川稔宣(としのぶ)さんだったそう。「衰退の一途を辿っていく商店街を、巣鴨の『とげぬき地蔵』のように、『長寿の里のぴんころ地蔵』で町おこしができないかと」(稔宣さん)、関連グッズの開発や販売も展開していた。当時、千代子さんは老人会・婦人会の会長。
 
「お地蔵さまができてすぐ、出席した市の会議で、東京から観光ツアーバスが10台も来るという話を聞いて……」。千代子さんはその場で「ぜひ、お地蔵さまにも寄ってください」と発言したが、観光ルートの予定に入ってない、と断られてしまう。
 
町の活性化を願う人の寄付で生まれた地蔵。その思いを痛感していた千代子さんは息子と相談し、市役所に掛け合った。そしてめでたく「ぴんころ地蔵」は観光コースの仲間入りを果たす。「私が観光バスが来るきっかけをつくった。そうしたら、こんな人気でしょう。ホント大イバリですよ(笑)」と千代子さん。
 
当初はネーミングが不評で、「ぴん」はいいが「ころ」は縁起が悪いからダメと反対されたそうだ。 稔宣さんはこう言う。「今では、年間10万人を超える参拝者の方々。各商店街のグッズも総額1億円の売り上げで、経済効果もあった。リピーターも多い。胸を張ってネーミングがよかったと言えますね(笑)」

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