高倉健さん 親交50年“舎弟”のため記者にかけてきた電話

WEB女性自身 / 2014年11月25日 0時0分

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56年の俳優デビュー以来58年間で、高倉健さん(享年83)が出演した映画は205本。206本目『風に吹かれて』もすでにロケハンを済ませ、来春から撮影に入る予定だった。しかし実は“幻の作品”は、もう1本存在していたのだ。

『あなたへ』がクランクアップした後、健さんは早くも次回作の構想に入っていた。健さんは親しい映画関係者に、新作の構想について、こう打ち明けていたという。

「渥美清さんが演じた寅さんのような“テキ屋”が、今の日本では生きづらくなってきた。そんな窮屈な日本を飛び出した男がヨーロッパに渡り、パリで新たな出会いを経験するという物語にしてみたい」 

この健さんと親しい映画関係者は次のように語る。

「高倉さんは主演である自分の“相棒”には、田中邦衛さんを指名するつもりでした。オッチョコチョイでお調子者の田中邦衛さんと、真面目で頑固なテキ屋の高倉さんのふたりが、“弥次さん喜多さん”のようにパリで日本人観光客を騙そうと珍騒動を起こす……、といったストーリーです」

田中邦衛は、健さんの代表作である『網走番外地』シリーズで“舎弟”を演じ、親交は半世紀にも及ぶ。当時、この新作構想をキャッチした本誌記者は、健さんの所属事務所に事実確認を求めた。そのわずか2時間後に、記者の電話が鳴った。それはなんと健さん本人からの電話だったのだ。

「高倉です。(事務所に)ご連絡いただいたように、新作映画で邦ちゃんとパリで共演したいという話は事実です。でも実は邦ちゃんはいま、体調があまり良くないんです。この共演の話が報じられてしまうと、彼が無用なプレッシャーを感じてしまうのではないかと心配しています。自分としても心苦しいですし、記事にするときは、邦ちゃんの名前だけは出さないでもらえないでしょうか」
 
本誌は健さんの意向を汲み、記事では共演者の名を伏せた。健さんは田中の体調が回復してから、共演を切り出そうと考えていたのだろう。彼の低く落ち着いた声からは、長年の盟友への深い思いやりが伝わってきた。結局この映画は、健さんが亡くなったことにより、ついに“幻の作品”になってしまった――。

女性自身

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