その肌あれ、柔軟剤のせいかも…本当に肌にやさしい洗剤類の選び方

女子SPA! / 2019年3月17日 8時45分

「手荒れしない食器用洗剤ってあるの?」「99%の除菌、この残り1%って何?」等々、日常生活には小さな疑問がいっぱい。

『秒でわかる! 最強の家事』は、暮らしの安全性を解明する画期的な本。著者は、化学的な化粧品解析で多数の著書がある、かずのすけ氏です。

 化粧品を選ぶ時は吟味するのに、家庭用日用品は特売品に限る、というのもおかしな話。実際、化粧品よりも接することが多いのが、「食器用洗剤」「消臭剤」「洗濯用洗剤」なのですから。では、どんな家庭用日用品が女性の肌にやさしいのでしょうか。

◆手に優しい洗剤って、ほんとに優しい?

 食器洗いで気になるのが手荒れ。手に優しいとうたっている食器用洗剤は数多ありますが、いったいどれが一番いいの?

「結論から言うと、手荒れしない洗剤というものは存在しません」と本書はまさかのダメ出しですが、ガッカリするのはちょっと待って。

「ただし、主成分の界面活性剤の種類によっては肌そのものへの刺激がマイルドになっている場合があります」。手肌にマイルドな界面活性剤とは「非イオン界面活性剤」。

 ただし、「脱脂力自体はそれなりに強く、手肌への刺激はないのですが、皮膚表面の皮脂などのバリア成分を除去します」とのこと。手荒れしないと言い切れないのは、こういった理由からです。長時間使用せず、食器洗いはテキパキ終わらせましょう。

※かずのすけ氏オススメ食器用洗剤(本書より抜粋)
 花王キュキュット ハンドマイルド(非イオン成分で肌刺激少なめ)
 花王キュキュット(数種類の界面活性剤で肌刺激をマイルド化&洗浄力アップ)

◆衣類用消臭スプレーはどう選べばいい?

「スプレーだけで丸洗い」のCMでおなじみ、衣類用消臭スプレーは今やどの家庭にも常備してありますが、なんでもかんでもスプレーしちゃって本当に大丈夫なのでしょうか。そもそも臭いって本当に消えているの?

 本書による答えは「化学成分の力で臭いを抑えているだけで、汚れそのものが消えるわけではない」。しかも、消臭スプレーに使われているのは界面活性剤。食器用洗剤に使われているアレです。

 さらに「界面活性剤やその他の成分はほとんど揮発しないため、繰り返しスプレーしていると成分がどんどん蓄積してしまう」とのこと。つまり、多かれ少なかれ私達も界面活性剤を吸い込んでしまっているのです。

 そうは言っても、生活臭は気になりますよね。「衣類用消臭スプレーの主成分として使われる代表的な成分には『両性イオン界面活性剤』と『陽イオン界面活性剤』の2種類がある」と本書。

 安全性の面で軍配が上がるのは『両性イオン界面活性剤』。こちらは「ベビーソープや食品添加物に使われるほど安全性の高い成分」。しかし「殺菌・抗菌効果はイマイチ」。用途によって使い分けは必須のようです。

※かずのすけ氏オススメ消臭スプレー(本書より抜粋)
 花王リセッシュ 除菌EX香りが残らないタイプ(両性イオンと緑茶エキスで優しく消臭&除菌)

◆柔軟剤っていいの? 悪いの?

 香水に勝るとも劣らない、最近の柔軟剤。こちらも除菌消臭効果が優れていますが、人体には害がない印象ですよね。ところが本書によると、「主成分は洗濯洗剤よりも毒性が強い陽イオン系。柔軟剤は繊維に残留して肌への刺激が高まる」。

 我が夫の体験談で恐縮ですが、身体の乾燥が酷かったので、気休めに洗濯洗剤と柔軟剤の量を減らしたら肌荒れが回復傾向になりました。衣類のふんわり感と香りも減少しましたが、まあ、特に汗臭くもなりません。

 でも、バリバリのタオルよりフワフワのタオルがいい! という柔軟剤フリークの方もいると思います。そんな方のために本書が推奨するのが「おしゃれ着洗剤」。

おしゃれ着洗剤って高いんじゃないの? とためらったあなた。「皮膚刺激も柔軟剤もゼロ。経済的な『おしゃれ着洗剤』」と本書は猛プッシュ。

「洗い上がりの手触り感や風合いが非常に良く、柔軟剤は不要。皮膚刺激もゼロですし、残留成分も少なく◎」。確かに、柔軟剤いらずなら、かえって節約になりますね。注意点は「日常汚れの洗濯には十分だが、臭い・頑固な汚れには弱い」という部分。こちらも賢く使い分けたいですね。

※かずのすけ氏オススメ洗濯洗剤(本書より抜粋)
 花王ウルトラアタックNeo(高い洗浄力を持つ隠イオン系。蛍光増白剤ゼロも◎)
 花王エマール(繊維や肌に優しい非イオン系。敏感肌なら普段の洗濯はこれ1本で!)
 ファーファ柔軟剤の香りが引き立つ無香料洗剤(柔軟効果を持つ非イオン系洗剤と無香料の処方がポイント)
 ファーファベビーファーファ(濃縮柔軟剤。両性イオン系の柔軟剤で低刺激なのにふんわりやわらか)

 日々お世話になっている家庭用日用品。テレビCMやパッケージデザインで、「手に優しい」「環境に優しい」などのイメージが植えつけられています。

 ほとんどの製品に使用されている「界面活性剤」ですが、メリットもあればデメリットもあるのが事実。これからはもっと踏み込んで、製品を選んでいきたいと思いました。

―小説家・森美樹のブックレビュー―

<文/森美樹>

【森美樹】
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)を上梓
Twitter:@morimikixxx

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