ビッグサイズの流行はまだまだ続く。次はシャツをワンサイズ上か、メンズを選んで

女子SPA! / 2019年3月21日 15時47分

Mサイズを着ているのならLサイズを、またはメンズのシャツの中から探してみよう (画像:WEARより)

【モードをリアルに着る! Vol.73/小林直子】

 流行とはシルエットの変化なので、アイテムは同じでもシルエットが変わります。

 基本的にはこれまではやっていたものとは違うものがはやることになります。

 タイトな時代の反動でシルエットがどんどん大きくなってきて、今では多くの人が大きめのコートや分量感のあるスカートをはくようになりました。これを読んでいるみなさんの中にも大きめのコートを新調した方もいることでしょう。

 クローゼットには以前と違って、ボリューミーな服がそろってきていることと思います。けれどもまだまだ大きくなる余地があります。

◆シャツが大きくなる余地アリ

 どこに大きくなる余地があるか。その一つはシャツです。

 街を歩く人を見ても、女性でビッグシャツを着ている人はほとんど見かけません。今回取り上げるジル・サンダーのルックほどに大きなシャツを着ている人はほとんどいないでしょう。

 いつもクリーンでシンプル、リラックス感あふれるルックを発表するジル・サンダーの2019年春夏コレクションは、ルーシー&ルークのメイヤー夫妻がクリエイティブディレクターに就任してから3回目のもので、ミリタリーやワークウエアをイメージソースに現代のミニマルスタイルを展開。

 色数も抑えられ、過剰なデザインもなく、シンプルに、かつ機能的な実際に着られるウエアが提案されました。

◆ビッグシャツにロングスカートに合わせるのが新しい

 取り上げたルックは、メンズのワークウエアに着想を得た、シルエットもメンズライクでボリューミーなビッグシャツに、軽い素材感のロングスカートを組み合わせたもの。

 身体をしめつけるところがどこもなく、歩くとたくさんの風をはらみそうなこのルックは、ここのところずっと見たことのないシルエットであり、組み合わせです。

 身頃も、袖丈も、着丈も大きなこんなシャツを今着ている人はまだまだ少ないでしょう。

 こんな大きなシャツをロングスカートに合わせてしまうという、「スタイリングの教科書」には大きなバツ印がついていそうなこの組み合わせを今するのが新しいのです。

 ではこのルックを真似るために、私たちはどうしたらいいでしょうか。

◆ワンサイズ大きいシャツかメンズシャツを

 まずはビッグシルエットのシャツを探しましょう。これはいつもの自分が買うようなサイズからするとかなり大きめなものだと思います。

 まだまだ一般の市場にはこんなビッグシャツは出ていませんから、探すなら自分がMサイズを着ているのならLサイズを、またはメンズのシャツの中から探してみましょう。形はシンプルなシャツなので、探せば納得のいく大きなサイズのシャツを見つけることができるでしょう。

◆シンプルなデザインで張りのある素材のシャツを

 このルックの場合、見せたいのはデザインのディテールではなくシルエットです。ですからシャツもできうる限りシンプルなデザインのものを選びましょう。

 デザインがシンプルであればあるほどに気を付けたいのは素材です。

 デザインがあまりされていないアイテムであればあるほど、素材のクオリティが目立ちますから、頼りなく、くたっとしてしまうような素材は避けましょう。シルエットがしっかり出るような、アイロンをかければ形がはっきり出る、そんな張りのある素材のものを選びましょう。

◆ビッグシルエットのボトムをわざと合わせて

 ビッグシャツが見つかったら、次には合わせるボトムです。

 ビッグシルエットのトップスにビッグシルエットのボトムをわざと合わせてくるのが今の気分です。スカートだったら、ロングで分量が多いものを、パンツだったら、ワイドシルエットで、リラックス感溢れるゆったりしたものを合わせましょう。

 ジル・サンダーを気取るなら、色もミニマムにしましょう。グラデーション、またはトップスとボトムスを同じ色にするといいでしょう。

◆コレクション動画を見て、今の時代のシルエットに目を慣らせて

 流行とは前の時代の流れの否定です。ですから、若い人はこれまでこんな組み合わせはしたことがないのではないでしょうか。

 新しい組み合わせはなかなかなじまず、本当にこれでいいのか判断しかねるのではないかと思います。そんなときは、実際に自分が着て外に出る前に、ジル・サンダーのコレクション動画を見て、今の時代のシルエットに目を慣らせるといいでしょう。

 コレクションを通して見れば、どんな感じが今いいのか、徐々にわかってきます。

 流行が変化することは避けられません。なぜならそれこそがファッションだからです。

 ワードローブをたくさん持っていると、この変化に追いつくことができません。すべてのものを毎年取り換えるのは金銭的にも不可能ですし、現在の主な潮流であるエコロジーやサステナビリティ(持続可能性)の考え方にも反します。

 多くの人が考えているほどに、数の多さは「おしゃれさ」には比例しません。流行を敏感に取り入れるためにも、安いものを大量に買って、大量に保持し、身動きがとれなくなるサイクルにはまらないように注意しましょう。

<文/小林直子>

【小林直子】
ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。新刊『わたし史上最高のおしゃれになる!』は発売即重版に

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