味の素、顆粒だしetc.を堂々と使うべき理由/料理研究家リュウジさん

女子SPA! / 2019年4月30日 15時45分

リュウジさんが使う一軍調味料。これさえあれば絶対失敗しない

 Twitterから登場し、いまブレイク中の「料理のおにいさん」リュウジさん(1986年生まれ)。レシピを紹介するTwitterはフォロワー60万人、書籍『バズレシピ』シリーズ第3弾の『バズレシピ 太らないおかず』(2019年1月刊)も発行部数5万部と好評です。

 前回の「じゃがアリゴ発明の秘密」に続き、リュウジさんにインタビュー。

 リュウジさんのレシピはものすごく簡単で、「味の素」や顆粒だしなどを堂々と使うことに、一部の料理マニアから批判もあるそうです。リュウジさんの独特の料理ポリシーと、知られざる経歴を聞きました。

◆現地メシを食べるために世界一周

リュウジ「僕は料理人の仕事をしたこともないし、レシピは自分が食べてるもの。料理研究家として何か売りがあるとすれば、誰よりも色んな料理を食べてきたってことじゃないですか。本当にいろんな料理を知ってるんで」

――18歳の時に、本場の料理を食べるために世界一周したと聞きました。

リュウジ「そうです。そもそもは高校生の頃から家族の食事を作っていたことから料理にハマって、18歳で船旅で4ケ月、20ケ国を回りました。

 本物の味を食べてみたら、特段うまくないんです。イタリアへ行ったときも、日本のイタリアンの方が全然うまいな、と。逆に言えば、料理って特段おいしくなくても、もっと気軽にやっていい。世界中そうなんですよ」

――帰国後、就職したんですね。

リュウジ「ホテルマンを4年、高齢者専用マンションでコンシェルジュを3年やりました。そのマンションの食事がマズいというので、僕が月2回、40人分の料理を作ってたんです。その後、Twitterでレシピを紹介し始めたら話題になって…現在に至ります」

◆味の素や顆粒だしは「わざと使ってる」

――リュウジさんは、市販の顆粒コンソメやめんつゆなどをガンガン使いますよね。そこを批判されることもあるとか。

リュウジ「ありますね。でも僕はわざと使ってるんです。

 ほとんどのレシピに、市販の白だし、顆粒コンソメ、中華調味料とか味の素を使う。これってファミリーレストランとかコンビニなどで使われている味付けなんですよ。現代人は、こういう味に舌が慣れてるから、おいしいと感じるんです」

――舌が馬鹿になっているんですかね…?

リュウジ「今、ちゃんと煮出して素晴らしい出汁を取ったとしても、その味をわかる方はほとんどいないです。『ああ、これちゃんと出汁を取ってて、すごく美味しいな』っていうよりは、『ちょっとパンチ足りないな』と思う方のほうが多いんです。

 外食や惣菜でうま味調味料がガンガン使われているから、繊細な出汁の旨みとか香りを感じられなくなってるんですね。それは時代に合わせるっていうか、僕は別にいいと思っているんです」

◆昔は全くの“無添加派”だったけど

――昔からそうだったんですか?

リュウジ「いえ、僕はもともと全くの無添加で料理を作っていたんです。うま味調味料なんて使うやつは、料理人の名折れだと思ってた。

 でも、うちの家族が味の素とか顆粒コンソメとかバンバン使う家庭だったんです。だから、僕の料理はおいしくないって言われました。全部イチから作ったのに(笑)。

 何のために作るのか考えたときに、『おいしいと言ってもらわないとまったく意味がない』と思ったんです。永久に自分一人で食ってるのなら全然いいんですけど、みんなが共感できる味付けにすべきだ、と。

 だから、至高の一品っていうのはあんまり考えてないです。もちろん、そういうのもすごいと思いますよ。イチから出汁を取って塩だけで味付けしたおすましだったり、ほんと丁寧に作ったお味噌汁を楽しむっていう趣向はものすごいわかります。自分がもともとそうでしたから」

――そういう無添加派の人に批判されても、気にしない?

リュウジ「ええ。僕は無添加を通り過ぎてから、あえて人工調味料を使ってるので、強いですよ。

 イチからラーメンを作ったことも何回もありますけど、やっぱり無添加の出汁だと味が安定しないんですよ。鶏でも個体差がある。だから、人工的なものを入れた方が味が安定するし、誰が作っても失敗しないんです」

◆レシピ:ペッパーチーズ枝豆

 最後に『やみつきバズレシピ』第一弾にも掲載された、超絶カンタンなおつまみを教えてもらいました。ビールに合うんだな、これが!

●材料

むき枝豆(冷凍):1袋(180g)

オリーブオイル:大さじ1

ニンニク(みじん切り):1かけ

バター:10g

顆粒コンソメ、塩:各少し

粉チーズ、黒コショウ:各適量

●作り方

1.フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて中火にかけ、香りが立ったら枝豆を加える

2.バター、顆粒コンソメ、塩を加えてさっと炒める

3.器に盛り、粉チーズと黒コショウをふる

<取材・文/和久井香菜子>

【和久井香菜子】

ライター・編集、少女マンガ研究家。『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)が好評発売中。英語テキストやテニス雑誌、ビジネス本まで幅広いジャンルで書き散らす。視覚障害者によるテープ起こし事業「ブラインドライターズ」運営

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