夫が不倫して子供まで作っていた…離婚せずに許す道はある?|性活相談

女子SPA! / 2019年5月22日 15時47分

【AV男優・森林原人の性活相談 第143回】

経験人数9,000人、出演本数10,000本以上、下は18歳から上は69歳まで、性別の垣根を越えてさまざまなエッチを経験するAV男優・森林原人が、女性の性に関するお悩みに答えます。

◆「年下の愛人と子どもをつくった夫。私と結婚してる意味って…」

相談者:匿名・既婚・年齢不明

 結婚13年目。子どもは2人、小学校高学年と低学年です。

 夫のことは好きです。仕事で悩んだりしたときに相談できる、最良のパートナーです。でも夫は数年前、私より10才以上若い子と不倫をして、その相手との子どもまでいます。判明したとき、離婚届けを渡しましたが、一切連絡を断つから離婚はなしでということで今に至ります。

 浮気相手は私よりうんと若くかなり綺麗で、しかも夫の子どもも、私と同じようにいるわけで。私と結婚している意味があるのかと、事あるごとに不安になるんです。

 森林さんがいうように、身体だけの関係は勝手にやってくれればいいと思っていました。でも子どもができた時点で話が変わります。子どもができないようにしなきゃいけないのは前提です。

 でもできちゃった。この世に生まれた時点で、妻は夫は、同じ気持ちではいられません。それでも、同じように許容範囲広めでいけばいいんでしょうか。よくある話なのでしょうか。

◆森林の回答

 よくある話ではないでしょう、と思ったのですが、調べてみると、意外と婚外子(法的に婚姻関係にない男女の間に生まれる子供)の数は多く、交通事故で死亡する人数より上回ります。出生する子供のうち1%から2%位が婚外子のようです。(出典:国立社会保障・人口問題研究所 -人口統計資料集(2017)-)

 でもそのうち、結婚している男性との間に子供ができちゃう確率となると、さすがにそれは少ないんじゃないでしょうか。

 どんな人にも思わぬ出来事が襲ってくることは人生の中で幾度となくあります。数年前に不倫が発覚したとの事ですが、おそらく下の子が生まれてそんなに経っていない頃でしょう。子供に1番手のかかる時期ですから、日々の生活に追われる中でいろいろ考えたのではないでしょうか。かなり苦しかっただろうと想像がつきます。よく頑張った。

 この問題に関しては、この機会に改めて考え直し、後々に、あのときに決断をしたことは間違ってなかったと思える決断をこれからしていって欲しいです。そのための話をしたいと思います。

 今回は長くなります。

◆性生活と結婚を切り離す考え方について

 僕が考える、社会的かつ実質的に夫婦であり続けるための条件がいくつかあります。

1. 生計を共にしている。

2. 継続的な将来のビジョンを共有している。

3. 社会的にその関係が認知されている。

 僕がよく話す、セックスと結婚を切り離すことは可能であるという考え方は、欲望と思考(理性)は別物であるという考えが前提です。欲望は自然と湧き上がってくるもので、それを意識的に消滅させたり、沸き上がってこないようにすることは難しいです。理性によってコントロールできると思われていますが、本来はそんなこと不可能なんだと考える方が世の中の様々な出来事と合点がいきます。

 先程挙げた3つの条件は、思考によるものです。結婚している2人が、相手を欲望の対象として見るかどうかは、結婚を成立させる条件ではありません(あくまでも僕の中ではですが)。感情も然りで、最低限必要なのは信頼という思考的判断です。なので、思考によって夫婦であり続けるのと、欲望が夫婦間外に向かうのは別の話という理屈です。

 ですが、夫が外に子供を作るというのは、欲望の話ではなく思考の話になってきます。外でセックスしてしまうのは欲望の話。外でセックスした結果子供ができてしまうのは思考の話。子供の存在は思考(社会性)で処理していかなければならないから、あなたは苦しめられるのです。

 子供という社会的存在が誕生することによって、今まで考えていた夫婦間の生計のバランスが変わります。ご主人の収入の中から、その子供に養育費が捻出されるとすると、夫婦間に入るはずだったお金が減ります。それが継続的に続き、財産分与に関しても、自分のところや、自分の子供に行くはずであっただろうお金が減ります。これは大問題です。

 将来の確実な保証はどんな人間にもありませんが、夫婦でこの先一緒にいるという展望が、外に子供ができたことによって見えにくくなります。そういった自分勝手な振る舞いをすることに対する不信感や、そちらの家族のところに物理的時間を割くようになるんじゃないかという不安が生まれます。夫婦で一緒にいる将来像が思い描けない相手と一緒にいるのでは、信頼がありませんので意味を見出しにくくなります。相談文にあった「結婚の意味への不安」は、ここではないでしょうか。

◆連絡を断っても、法律上は無関係ではない

 妻の座は、外に子供を作られても影響はありませんが、家系図を書いたときにはバランスが変わります。夫と自分で対になっていたものが、夫を真ん中にして自分ともう1人の女性が対になるのです。自分はずいぶん端っこに寄った感は否めませんよね。

 平成25年9月から、認知されていれば非嫡出子も嫡出子と同様な相続権を有します。連絡を断つという約束を夫が守ったとしても、法律上の関係は切れていません。

 このように、自分側の家庭の存在が不安定な状態になったというのは、結婚に安定、安心、安全を求める人からしたら大問題です。信頼を裏切り、あなたの立場をおびやかされたのだから、あなたは離婚届を突き出したのでしょう。

 それなのに、なぜ離婚をしなかったのかというのは、相談文からすると相手との連絡を断つという条件を約束したからです。そして今のところそれは守られているのでしょう。だから、その時のあなたの判断は、その点に関しては今でも正しかったわけです。

◆苦しみの本質は嫉妬ではない

 ただし、その時に精神的に傷ついたことがトラウマとなっているようです。自分よりも若くて美しく見える女性との間に子供を作られたのは、自分が女性として見劣りしていたからではないかというコンプレックスです。でもそれは、あなたがそう思うだけで、ご主人にとってはあなたの方が総合的に見て魅力的な女性だからあなたと離婚したくないと言った点は、改めて確認しときたいところです。

 若さや美しさに対する嫉妬が、あなたを苦しめました。月並みな言い方ですけど、若さや美しさを他の人と比べて気にする必要ありません。若さや女性目線による美しさに価値を見出さず、性的魅力も感じない男は多くいます。そのうちの1人として、熟女大好きの僕が、身をもってあなたの方が性的に魅力的ですと証明したいぐらいです。

 そもそもあなたはご主人から性的対象として、圧倒的存在でなければ嫌だという価値観ではなかったはずです。結婚を維持する明確な意思や態度を示し信頼があるなら、欲望はどこかで満たしてきても構わないと考えていたはずです。あなたを苦しめている問題の本質は、夫の浮気相手が若くて美しいという点ではありません。

◆結婚生活であなたが決定権を握ること

 あなたを苦しめているのは、不平等感です。夫は好き勝手に外でセックスをしてきただけではなく、無責任に子供を作ってきてあなたの信頼を裏切った。その上で、離婚したくないという自分勝手な要望を叶えている。この不平等感を解消することが、あなたを楽にさせるために必要なのです。

 だからといって、目には目をの考えで、外でセックスして夫以外の子供を作れということではありません。まず、理性的な判断のもと、結婚生活における平等性をなくしましょう。具体的には、万が一の際の財産のやり取りや親権などから、日々の生活における決定権、主導権をあなたが握るように取り決め文章にしときましょう。

 この提案をして、「数年前のことを今更なぜぶり返すんだ」と夫が聞いてきたら、「私の中では解決していないから、どこかであなたの血が流れた子供が育っているということが、この家庭を、私の生活を、おびやかしている事は終わっていない」と言いましょう。その子供を認知しているかどうか書かれていないので分かりませんが、何かあった時にその子供は様々な権利を主張できます。道義的にも、夫にも様々な責任があります。

 あなたには酷な話ですが、僕の個人的意見としては生まれてきたその子には罪はないと思います。だからその子を責めたり恨んだり傷つける事はなく、自分の行動の責任を夫が全人生をかけて償うべきなのです。(そもそもそんなことが可能なのは、長い人類の歴史を振り返っても権力や財産を多く持っていたり、まめな気配りができる限られた者だけです)

 あなたと夫との結婚は、不平等なものになっているわけですから、裏切りに関してしっかりと償ってもらいましょう。連絡を取らないことが、反省や償いではありませんよ。騙されないで。

◆自分の気持ちをもっと発散させていい

 ここで一度抽象的な話をしますね。欲望と思考は別のものだと考えているあなたになら理解してもらえると思い話します。欲望はどこかで満たさなければなりません。消滅させることができないものです。ただし過度な欲望は他者に迷惑をかけたり負担になります。それは思考で適度にコントロールするべきです。(全部は無理ですからね。)ようするにどちらかの全否定ではなく、双方のバランスをうまく取れるのが理想です。

 この話は、夫の欲望を認めるための話ではなく、あなたの中に芽生えた感情を、表現、発散するという欲望をもっと満たすべきだと言いたいのです。あなたは物わかりが良すぎた。もっと怒って、夫を感情的に責めて良かったのです。それを堪えたことによって、あなたは自分自身を満たすことができなくなっちゃいました。自分の中に芽生えた感情を表に出すという欲望を満たすべきなのです。

 怒りはネガティブな感情で、なるべく持たない方が幸せだと思われていますが、そうとは言い切れないと僕は思っています。

 自分の中に芽生えてきたあらゆる感情を素直に認め、何らかの形で表現、発散していくべきです。気をつけるべきはその方法です。誰かにぶつけたり、無理に共有しようとしたりしてはいけません。あくまでも、自分の中に芽生えた感情を素直に受け止め、認知し、自分の内側に閉じ込め続けないことです。

 あなたと夫の場合でしたら、夫との関係が修復できなくならない程度に責めるべきです。信頼を裏切ったと責め、残りの人生全てをかけてもう一度取り戻してほしいと。幸い、あなたは夫に対して愛情がありますから、そんなに長い事はかからないでしょう。

 でも1年に1回とか、数年に1回のペースで、この先もあの時の苦しみを思い出すことでしょう。だから、無理に水に流そうとはせずに、今目の前にいる夫が誠実かどうかに意識を向け、夫もそれに応えられるように生きてもらうしかありません。

◆妻という座に固執しないほうがいいのかも

 相談文からあなたはこの苦しみを乗り越えたいと思っていると読み取り、このようにアドバイスをしました。でも、どうしても受け止めきれないと自分の中の感情が変わらなかったら、その感情を尊重してください。離婚して、夫婦ではなく仲の良い男女という関係になり、2人の子供にとっての父であり母であるとなってもいいのです。

 妻という座に居続けることが、安心や安定につながるというのは幻想ですよ。一生遊んで暮らせる財産があったり、特別な身分の家柄でもなければ、妻の座に固執しない方が精神的に安定します。

 誰かを責めたり恨んで生きていくのは辛いから、許すことを多くしたほうがいいけど、許すときに、自己犠牲心を発揮したり、自分を責めたりしないようにしてください。そして、自分と、成人するまでの自分の子供の幸せのために生きてください。向こうの子供の事や、夫自身の事は夫に何とかしてもらいましょう。あなたはそこに情をかけなくても、これっぽっちも悪くありませんからね。

 何か気持ちの変化があれば、再度またお問い合わせください。

<文/森林原人>

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【森林原人】

1979年生まれ。1999年にAV男優デビュー。出演本数1万本。経験人数9千人。セックスの虜になり道を踏み外したと思われているが、本人は生きる道を見つけられたとむしろ感謝している。著書に「イケるSEX」(扶桑社)他。性と向き合い、性を知り、性を楽しむためのサイト「リビドーリブ」とオンラインサロン「森林公園」を運営。★Twitter(@AVmoribayashi)

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