感じにくい女性は魅力がないでしょうか?|性活相談

女子SPA! / 2019年6月12日 15時47分

写真はイメージです(以下同)

【AV男優・森林原人の性活相談 第146回】

経験人数9,000人、出演本数10,000本以上、下は18歳から上は69歳まで、性別の垣根を越えてさまざまなエッチを経験するAV男優・森林原人が、女性の性に関するお悩みに答えます。

◆濡れにくい女性は魅力がないでしょうか?

相談者:匿名・独身・32歳

 最近、感じているのに濡れにくい時があります。何度かそういうことがあり、「今日は大丈夫かな?」と心配しながらするのが嫌なので、近頃はお守り代わりにセックス前に必ず潤滑剤を仕込むようにしてます。

 でも、そのまま2回戦に突入すると、潤滑剤を仕込むことも出来ず、濡れていないことがバレることも…。そういう時は彼がクンニをして慣らしてから挿入してくれるので、痛みを感じたことはなくいつも幸せなのですが、濡れていないと申し訳ない気持ちになります。

 自分自身「まだ32歳なのに濡れにくくなるなんて!」と女性としての魅力が損なわれてしまったような、悲しい気持ちになります。潤滑剤に頼るような年齢とも思えず。体質といえばそれまでですが、他の女性はどうなんでしょうか。

 濡れにくくなった自分とどういう考え方で向き合えばいいかわかりません。週4ペースでしたいタイプなので、したがるわりに濡れてないと男性からするとガッカリ感が強いのではないかな、と思ってしまいます。

◆森林の回答

 何か勘違いをしているようですが、女性の性的魅力は年齢や濡れ具合じゃありません。もちろん色んな価値観の人がいて、若さや濡れ具合に魅力を感じる人はいますが、その人達が見ているのは相手の肩書きやパーツ、外側で、内面を含む総合的な視点ではありません。

 僕にもそういう時期がありました。男優を始めて間もない頃は、AV女優という肩書きに興奮していました。僕が思い込んでいるAV女優らしいエピソードを話し、AV女優として撮影現場に存在する人なら誰にでも昂(たか)まっていました。AV女優感が強ければ強いほど、僕の昂(たか)まりも強まりました。

 でもこういった視点でセックスをしていると、同じ女優さんと複数回するのが損してる気分になってきました。一度借りたことあるAVを間違えてもう一度借りてしまったような残念感です。これって、女優さんを物として見ていたってことです。物だから再利用する時は値打ちが下がってるということです。

 AV女優である前に一人の人間で、感情や感覚があることを無視して、肩書きだけで評価していたのです。AV女優はいつでもセックスしたがっていて、何よりも男のアレが大好物なんだって。クリトリスってボタンは、どんなタイミングでも押せばドバーッと愛液が出るんだって本気で思っていました。逆にセックスを嫌がったり痛がったり、なかなか濡れなかったりするのはAV女優として欠陥品だとすら思っていました。

 でもこれ、僕の勘違いでした。思い上がりの大バカ者でした。セックスしているのに目の前の相手じゃなく、相手に自分が抱いたイメージばかりを見ていました。

◆優しく穏やかな充足感がある

 色んな経験を経た今は、相手の感情や感覚を感じ取れた時に興奮するようになりました。相手がどれだけ人気のある女優さんでも、見た目がタイプでも、気持ちや快感が感じ取れないと昂(たか)まれなくなっちゃいました。

 男優としては、マシーンのように勃起出来なくなっちゃった分だけ能力が落ちたのかもしれません。でも手応えとしては、肩書きやイメージに興奮してセックスしていた時より今の方が、相手と向き合い繋がってセックス出来てる気がしています。

 そんなことが許される作品ばかりじゃないですが、セックスをしている僕の中に、相手を支配したとか手に入れたとか汚してやったみたいな気持ちがない分だけ、優しく穏やかな充足感なのです。幸せな気分と言ってもいいかもしれないです。

◆濡れないことは負い目ではない

 あなたと彼のセックスは、幸せな瞬間と、物になってしまっている瞬間と、数値主義になっている瞬間があるみたいです。セックス中にどんな不測の事態が起きても「そんな時もあるよね」と受け入れ合えている時、あなた達は人と人として向き合えています。

 完璧な人間はいないのだから、不測こそ、バグこそが人間らしさで、そこを責めていたら息が出来なくなってしまいます。あるがままを受け入れ合えると、幸せな一体感が生まれやすいです。そういう意味でコンプレックスは魅力であり、人としての伸び代です。

 濡れないことに負い目を感じ、自分で自分を責めている時のあなたは、自分を物にしてしまっています。自分の体は、意思でコントロール出来るロボットか何かだと思ってしまっています。濡れ具合は生理現象だったりホルモンバランスの影響だったり反射反応な部分があるのだから、意思のコントロールの及ぶ範疇(はんちゅう)じゃないんです。

 彼が真っ当な男で、そこを改善しろと責めたり、濡れ具合を気にかけずに挿入して痛めるようなことがあるわけじゃないんだから、一人で考え過ぎて勝手に申し訳ないなんて思う必要ないです。自分の体を物として捉え、機能や働きで評価するくせはやめた方がいいです。

◆回数より中身が大切

 それから気になったのは週4回ペースと、数字で目標を立てているところです。具体的な数字を意識し過ぎると、数字に引っ張られて中身が後回しになっていきがちです。

 週4回が週4発ってことなのか、週4イキってことなのかわかりませんが、回数じゃなくて中身の満足度で考えられるようになっていると、彼のチンポ力が落ちてきても数値化出来ない気持ちのところで満ち足りるセックスができます。

 回数や身体反応の速さで評価すると、セックスが課題だったりテストだったり競争だったりになってしまうのです。これって、男女ともにしんどいんです。

◆潤滑油を当たり前に使える関係に

 潤滑油を使うことはどちらかの落ち度じゃありません。潤滑油を当たり前に使える間柄になれなきゃ、この先にあるであろう困難を一緒に乗り越えていくことは出来ません。

 濡れないことは困難ってほどではないけど、セックスしたい2人にとっては対応すべき現実ですから、冷めたカレーをチンするかのごとく、文明の力を使いこなしましょう。わざわざ出来たてのカレーを食べさせなきゃ愛してるってことにはならないんだって考える奴、面倒くさいでしょ。

 最後に潤滑油に関して実践的なアドバイスを。コンドームソムリエのAiさん(Twitter @Ai_con_j)が教えてくれたのですが、ローションは皮膚に使うものなので粘膜(性器)への使用は避けるべきだそうです。

 女性器に直接使用するものは水溶性の潤滑ゼリーにすべきで、イチオシはこのジャンルのパイオニアであるジェックスが出しているリューブゼリーのシリーズだそうです。

 最近は、タンポンのような形で注入タイプもあり、手を汚さずに使用することができるようになっているとのこと。それから、ワセリンやベビーオイルなどの油系は滑りを良くしますが、ラテックス製のコンドームだとゴムを溶かしてしまうので絶対に併用してはいけません。

 深掘りしていくといろいろ奥が深いので、そういったことををカップルで話すのも楽しいと思いますよ。今ある幸せを全力で楽しんで!

<文/森林原人>

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【森林原人】

1979年生まれ。1999年にAV男優デビュー。出演本数1万本。経験人数9千人。セックスの虜になり道を踏み外したと思われているが、本人は生きる道を見つけられたとむしろ感謝している。著書に「イケるSEX」(扶桑社)他。性と向き合い、性を知り、性を楽しむためのサイト「リビドーリブ」とオンラインサロン「森林公園」を運営。★Twitter(@AVmoribayashi)

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