高熱で無理してタピオカ飲んだら大惨事に…なのに恋が実ったワケ

女子SPA! / 2019年7月23日 8時47分

 見た目もおしゃれで、もちもちした食感がクセになるタピオカドリンク。街のいたるところにタピオカ屋さんが出店し行列が絶えない人気ぶりですよね。

 今回は、そんなタピオカがきっかけで恋が成就した女性にお話を聞いてみました。

◆職場の気になる先輩が彼女と破局

 荒川美沙子さん(仮名・25歳・雑貨店勤務)は、同じ職場の先輩(Mさん・27歳)の事が気になっていました。

「がっちりした体型なのに、おっとりしていて優しいし素敵だなと思っていたのですが…長年付き合っている彼女がいると聞いていたので、ずっと恋愛対象として見ないようにしていたんですよ」

 ですが、最近Mさんとその彼女が破局したという噂を聞いた美沙子さん。

「傷心で辛いMさんには申し訳ないですが…正直これってチャンスですよね(笑)。なんとしてでも振り向かせるぞ、と思いました」

 破局のショックが原因か、うわの空の彼が仕事でミスする度に美沙子さんがフォローしていると…。

◆デートの前日に高熱が…

「Mさんから『最近ホントごめんね、お礼に美味しいピザご馳走させて』と誘われたんですよ! よっしゃーキター! と心の中で花火が上がるような感じでしたね」

 ですが、すごく楽しみにしていたピザデートの前日に美沙子さんは体調を崩してしまいます。

「急に熱が40℃近く出て、寒気が凄く寝込んでしまって…もちろん食欲もゼロです。仕方ないので仕事も休ませてもらい、デートの方も泣く泣くキャンセルの連絡をしたんですよ」

 すると、美沙子さんを心配したMさんから「大丈夫!? よかったら仕事の後で、お見舞いに行ってもいい?」とLINEがきたそう。

「思わずガバッと起き上がりましたね。寝込んでいるボロボロの姿を見られるのは嫌ですが…これは2人の距離が縮まるチャンスだし逃せないと思い『是非、来て欲しい』と返信しました」

 するとMさんが「なにか欲しいものある?」と聞いてきたので「タピオカミルクティーがいいな」とお願いする美沙子さん。

「ホントは、特にタピオカにハマっている訳ではないのですが…お粥とか言うよりタピオカの方が可愛いと思われるかなと(笑)。流行ってますしね」

◆無理して体調悪化…タピオカをかむのもキツイ

 Mさんに部屋の住所をLINEすると、あわててシャワーを浴びます。

「そして、お気に入りの部屋着にきがえて、なるべく自然な感じに散らかって見えるように掃除したりしてバタバタでした」

 恋のパワーでアドレナリンが出ていた美沙子さんは、具合の悪さも忘れてつい無理をしてしまったそう。

「なのでMさんが来てくれた頃にちょうど、体調が悪化してきてしまい…せっかく買ってきてもらったタピオカを噛むのもキツくて。あの弾力、めっちゃ体力奪うんですよ」

 ですが、美味しそうに飲まないといけないと思い、タピオカを丸呑みしながら「ホント嬉しい、おかげで元気が出てきた!」とニコニコしながらMさんを見つめた瞬間に…。

「ドバーッとタピオカミルクティーを全部吐いちゃったんですよ…信じられます? もう完全に終わったなとあきらめましたね」

◆「ホラー映画の悪霊が出ていくシーンみたい」彼は笑ってくれた

 唖然(あぜん)とするMさん。もうこんな醜態をさらしてしまったのだから、嫌われたに違いない。せめて仲の良い仲間のままでいるために、明るく振る舞う事にした美沙子さん。

「笑いながら『ごめーん、酷いシーンを見せて…野良犬に噛まれたと思って忘れてね!』と言ったらMさんも吹き出して、大笑いし始めたんですよ」

 すると彼がハッとして「ごめんごめん、もう気持ち悪くない?大丈夫?」とタピオカミルクティーでベタベタになった美沙子さんをタオルでふいてくれたので「大丈夫、なんだか吐いたらスッと楽になったみたい」と答えると…。

「Mさんがまた、こらえきれずに笑い出して『タピオカを吐き出す様子が、まるでホラー映画の取り憑いた悪霊が出ていくシーンみたいだったから…病気も出て行ったのかもね』なんて言うから私も笑ってしまって!」

◆タピオカはふたりの恋のキューピッド

 結局、大笑いしながらタピオカミルクティを片付ける事で心が近づいた2人。

「すごくホッとしたのと同時に、こんな醜態を見ても、私の体調を気遣いながら一緒に笑ってくれるなんて…Mさんて最高だなと、さらに好きになりましたね」

 その後、すぐに2人はお付き合いする事になったそう。

「最初にとびきりヒドいところを見せてしまったけど、許してもらっているので…とても安心感があっていいですよ。そうそうあんな事件は起きないですからね(笑)」

 それ以来、タピオカミルクティーが大好きになったという2人。

「私達をつないでくれたキューピッドですからね、見かけるとついつい飲んでしまうんですよ」と幸せそうに微笑む美沙子さんなのでした。

<文&イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】

漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。

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