職場W不倫がバレて泣く夫「それでも関係を続けたい」

女子SPA! / 2019年7月31日 15時47分

 夫の職場不倫が発覚してから1年半、まだ関係は続いている。相手も既婚者、しかも夫婦2組は同じ職場だ。延々、4人で会って話をしてきたが、まだ結論は出ない。こんなこと、実際にあるんだろうかと思われるかもしれないが、事実である。

「40代で自信を失う男性は少なくない」と語るのは、不倫事情を長年取材し著書多数のライター・亀山早苗さん。仕事も家庭もある男性が、リスクを冒してまで道ならぬ恋に落ちる――その背景にある「男の虚しさ」とは? 不倫の恋に身をやつす男性の心情を、亀山さんがレポートします。(以下、亀山さんの寄稿)

◆子離れできない寂しさから

 話してくれたのはミチコさん(仮名/45歳)。2歳年上の夫と結婚して18年。高校生と中学生のふたりの息子がいる。ミチコさんの実母が近くに住んでいたこともあり、協力をあおぎながら共働きでがんばってきた。

「夫は釣りが大好きで、子どもたちが小さいころは毎週末、男3人で釣りに行っていました。私も一緒に行くこともありましたね。家族で一緒に遊ぼう、みんなで笑おうというのが夫のポリシー。この人と結婚してよかったとずっと思ってきたんです」

 それが微妙に変化してきたのは、下の子が中学に入ったころから。息子ふたりは部活のサッカーに夢中になり、親と遊んでくれなくなっていく。

「私も地元のママさんバレーで楽しんでいたんですが、夫はひとりで釣りへ。それでも週末は一家で外食をしたりしていましたが、長男が外食を拒否することも増えてきました。大人になっていく段階だからしかたがないんですが、夫は急に寂しくなったみたいですね」

◆家庭は大切、でも別れたくないと泣く夫

 そんなとき、同じ部署のA子さんと親しくなっていったようだ。妻に言ってもわかってもらえない孤独感をA子さんが癒やしてくれたのだろうか。

「夫の態度がおかしかったので問いつめたら、あっさり白状したんです。だけど『彼女とは別れたくない』と泣くんですよ。A子の夫も部署は違うけど同じ職場。これって修羅場じゃないかと不安を感じました」

 ミチコさんはすぐにA子さんの夫に連絡をとった。彼もうすうす勘づいてはいたらしい。4人で会って話し合おうということになった。

「どんな話が出るかわからないから、場所はウチで。子どもたちがいない土曜の午後に来てもらいました。離婚する気があるのかと聞くと、夫もA子もないという。家庭は大事にしたい、だけど別れられない、と。A子の夫と私は呆れるしかありません。そんな態度じゃ夫婦としてやっていけないだろうとA子の夫が言うと、『私はあなたが好き。だけど彼を愛してしまったの』とドラマでも言わないようなセリフを言って泣く。うちの夫もそれを見て泣き出すし。収拾がつきませんでした」

 それ以来、夫婦は何度か会って話し合っている。

◆A子とのデートにいそいそ出ていく夫

 人間は「普通ではない環境」であっても、それに慣れていくものなのだろうか。ミチコさんも今はごく普通に日常生活を送っている。

「子どもたちに親の不仲を感じ取られたくないというのもありますが、夫自身、不倫をしていること以外はごく普通なんですよね。平日、特に遅くなるわけでもないし、家では子どもたちとよく話してる。家事もやるし、前とほとんと変わらない。以前からセックスレスですし、それも変化はありません」

 月に2回ほど、夫は土曜日にふらりと出ていく。彼女に会っているのだろう。それを止める気力もミチコさんにはない。

「A子の夫に聞くと、やはり土曜日にときどきいなくなる、と。A子は私と同い年なんですが、結婚が早かったので、ひとり娘はもう成人して家を出ているんです。裏切られていても、A子の夫は妻をとても愛しているんですよね。だから離婚する気はないみたいです」

◆不倫しても、夫から愛し続けられるA子

 ミチコさんは一時期、復讐のようにA子の夫と関係を結んでやろうと思ったことがあるという。だが、彼に「僕にはできない」と拒否された。

「まあね、私も別に彼を好きで誘ったわけではなく、腹いせで1回くらいしてやろうかと思っただけ。でも拒否されたことで、彼の妻への愛情を感じてしまった。うちの夫もA子の夫もA子を愛している。じゃあ、私は? そう思うとすごく虚しい気持ちになります」

 今も2組の夫婦は数ヶ月に1度会っている。別れて戻ってきてほしいとA子の夫はそのたびに言うが、ふたりは「別れられない」と言い続ける。今や、この関係は膠着状態だ。誰も新たな展開を望んでいないようにさえ見える。

「私は、子どもたちが成人するまでは、放っておくしかないのかなという気分になりつつあります。他の女性を心から愛している男性を夫にしている女の気持ち、複雑ですよ。じゃあ私が夫を本気で愛しているのかと言われると、そこもまたむずかしいんですが……」

 ただ、夫を心から軽蔑したり憎んだりはできないのもミチコさんの本心だ。自分がどうしたいのかもはっきりしないのだという。

「考えたり悩んだりした時期もありましたが、疲れきってしまうだけ。どうしたらいいかわからない状態ですね」

 結論が出ないまま、不安定な状態が固定化していく。

<文/亀山早苗>

【亀山早苗】

フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数

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