夫婦の愛はなぜ消えるの?仮面夫婦になる真相と、やり直すヒント

女子SPA! / 2019年8月16日 8時47分

 恋愛ジャーナリストのおおしまりえです。

 結婚をする時、人は当然ながら「この人と幸せになる」と決めて結婚していると思います。

 愛を確かめあって一緒になった2人。しかし、そんな気持ちはいつしか消え、気づけば肌の触れ合いはもちろん、必要最低限の会話しかしない状態に。その姿は“仮面夫婦”と呼ばれますが、生活のため、子育てのため、世間体のためなど、色々な理由から別れない夫婦も多いものです。

 結婚をしている人も、これから考える人も、極力“仮面夫婦化現象”は避けたいもの。今回は、仮面夫婦にならない秘訣について、プリマリタルカウンセラー(婚前に受けるカップルカウンセリング)のよしおかゆうみさんに教えてもらいました。

◆夫婦の愛はなぜ消えてしまうのか?

 夫婦の愛。最初は確かに感じられていたのに、気づくと消えているどころか、「邪魔だなあ」といった憎み合いの気持ちすら生み出していることがあります。

 日々顔を合わせ、同じ釜の飯を食べているからこそ、ドロドロしたネガティブな感情も生まれるわけですが、そもそもどこであの軽蔑にも似たパートナーへの落胆は生まれるのでしょう。

「夫婦という近すぎる関係こそ、実はちょっとした心遣いが2人の関係を良くします。くだらない日々の問題をちゃんと共有して解決していくことで、大きなすれ違いを未然に防ぐことができるんですね。

 でも多くの方は、日常の忙しさや、好きだから、夫婦だから、という甘えや依存から、その対話がおろそかになってしまいがちです。小さな引っ掛かりを放置したり我慢してやり過ごしてしまったりする。その結果、気づくと不満が積もり積もって、相手に自分をさらけ出せなくなっている、あるいは、闘争関係が日常化してしまうのです」(よしおかさん。以下同)

◆相手にイラッときた場合の、本当の原因

 夫婦や恋人でよくあるトラブルに、相手が相談もなしに急に大きな決断を報告してきて、大喧嘩になったという類のものがあります。私も経験があるのですが、これも対話不足の象徴的な出来事といえます。

「今こういう事を考えている」「これにチャレンジしてみようと思う」「こういう事をやってみたい」――小さく経過を共有することで、大きな決断への心の準備を、自分も相手もしていくことができる。ステップを踏んだ結果、人生の大きな変化も2人で乗り越えていけるというわけです。

「夫婦は鏡なので、自分が相手に入り込まないと、相手も入り込んできません。自分が対話をしないと、相手も対話ができないんです。よく問題が起きると『相手の◯◯が悪い』と、外に原因を見出すことが多いですが、実は自分の中に原因の大もとがあります。誰でもマイナス思考や論理の飛躍などの「認知のゆがみ」や思考の癖をもっています。それを、物事の見方や行動を変え、気分や感情を変える「リフレーミング」という方法で視点を意識して変えてみると、関係性はグンと楽になります」

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●認知の歪み

(誇張的で非合理的な思考パターン)

①白黒・二分割思考(all or nothing)

②過渡の一般化(不十分な根拠での結論づけ)

③心のフィルター(悪い部分のみに目が向く)

④マイナス思考(悲観的、ネガティブへのすり替え)

⑤論理の飛躍(心の読みすぎ・先読みの誤り)

⑥拡大解釈・過小評価(失敗短所は大、成功長所は低)

⑦感情の理由づけ(結論の根拠が感情のみ)

⑧義務的・強制的(道徳的、~すべき、~でなければ)

⑨レッテル貼り(誤ったラベリング、人物像の固定)

⑩個人化(偶発的なものへの自己責任化、自己関連付け)

●リフレーミング(家族療法)

①状況(環境)を変えてみる

②意味や表現(言葉)を変えてみる

③考え方(癖)を変えてみる

④行動(習慣)を変えてみる

⑤視点を変え違う面を発見しようと意識してみる

⑥新しい可能性を探そうと意識してみる

⑦失敗のパターン→方法を変えてみる

⑧一日を振り返り、自分を認め人に感謝する

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 相手が悪いことをしたから、自分の心がザワつくのではない。自分の心の中に引っかかる原因があるから、相手の行動や言動が目につく。この構図の違いに気づけている人はとても少ない気がします。

 ただ、そういった気づきを得るチャンスがあるのが、夫婦というパートナーシップなわけで、この関係をチャンスにするのか地獄にするのかは、全て自分次第なのかもしれません。

「夫婦は色々起きるし、ステージが進化していくから面白いんです。ただ毎日顔を合わせる生活が万人に合うとは思いません。

 だからこそ、独身の人は、自分に結婚が合っているのかをよく考え、結婚した人は、自分たちに合った生活の仕方を定期的に話し合い、“暮らし方の実験”をしてみることをオススメします。例えば、幸せな家族は、常識にとらわれず、別居婚やシェアハウスでの子育てなど、自由にチャレンジしています」

◆倦怠期は「今の自分に飽きている」

 また、よしおかさんは、相手に怒りを覚えるときだけでなく、いやゆる「飽きた」と感じる“倦怠感”についても、それは相手や今の状況に飽きているのではなく、自分自身に飽きている状況であると教えてくれます。

 新しい自分に出会うため、あるいは、性的な刺激を求めて浮気や不倫に走る人もいます。でも、本当に大事な作業は、新たな生きがいを見いだすことです。自身の成長をやめなければ、新鮮な気持ちを保てるとのこと。

<相手に「飽き」を感じる>=<人生のフェーズを変える時期>なのですね。

「起きている現実はすべて自分の心が生み出したものである」という話を聞いたことがありますが、今回の取材ではそれをしみじみと感じる話ばかり。だからこそ、今この瞬間から最適解を見出していこう。自分の問題は心のどこにあるのか感じてみようと思えてきます。

<話を聞いた人>

【よしおか・ゆうみ さん】

ファミリー心理カウンセラー・思春期相談員・プリマリタル(結婚準備)カウンセラー、一般社団法人 日本結婚カウンセリング協会理事。

専門は発達心理学・児童心理学。20年間東京都の幼児教育に携わる傍ら、乳幼児期から青年期までの育ちと自立についての研究を深める。同時に心理カウンセラーの資格を取得し、都内メンタルクリニックの現場にて、思春期・家族カウンセリングの実地研修を受けたのち独立。これまで延べ2万組の親子・カップル相談に関わる。10代・カップル・ファミリー専門相談カウンセリング

<文・イラスト/おおしまりえ>

【おおしまりえ】

水商売やプロ雀士、素人モデルなどで、のべ1万人以上の男性を接客。現在は雑食系恋愛ジャーナリストとして年間100本以上恋愛コラムを執筆中。ブログ

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