足が痛い靴、カポカポの靴…を買わないコツをプロに聞いた

女子SPA! / 2019年8月27日 8時46分

トップラインからくるぶしまで最低3ミリは余裕があるものを (靴画像:fitfit公式サイトより)

 素足でパンプスやサンダルを履く機会の増える夏は、「歩きにくい」「足が痛い」などのトラブルに悩まされがち。快適に過ごすには、靴選びから見直すのが一番です。

 FHA認定上級シューフィッターの中村浩幸さんに「足に優しく負担のかからない靴の選び方」を教えてもらった前回に続き、今回は「自分に合った靴の選び方」を聞きました。

◆気になる靴をまず自分の足の横に並べてみる

 そもそも人の足の形は千差万別。すべての靴が自分の足にフィットすることはあり得ないので、「まずは自分の足の形を知ることが大切」と中村さんは言います。

「足の形は大きく分けて3種類あり、もっとも多いのは親指が一番長いタイプ。次に多いのが人差し指が一番長いタイプで、残りが全部の指の長さがほぼ変わらないスクエアタイプになります。ですので、靴を買いに行って気に入ったものをいくつか見つけたら、試着する前にひとまず自分の足の横に並べてみてください。おそらく足の形に明らかに合っていないものがあるはずなので、それを外せば合う靴を絞り込めます」

◆指の付け根の位置は、靴の幅の一番広い部分に

 ある程度絞り込んだら、いざ試着を。その際、自分の足に合うか合わないかを調べるもっとも手っ取り早い方法は、かかとを靴のかかと部分にピッタリ合わせてみることだそう。

「かかとを合わせたときに、指の付け根の関節が靴の幅の一番広い部分にちょうど収まっているかが重要なポイント。これがズレていると、足が靴にフィットせず前に滑りやすくなり、親指や小指が圧迫されて痛くなったり、かかとが余って擦れて痛くなったりしてしまいます」

 ただ、ズレずに収まっているとしても、靴の上から足の形がわかるほど張り出してしまっているのはNG。

「靴の幅に対して足の幅が大きいということなので、無理して履き続けると指を傷めてしまいますし、外反母趾の原因にもなりかねません。その靴は諦めたほうが無難です。でも、ちょっと当たるくらいだったら、幅を広げる調整をしてもらえば大丈夫。靴の専門店なら対応してくれるところも多いので、相談してみましょう。靴のサイズを上げると、幅がちょうどよくなったとしても長さなど他の部分に不具合がでてきてしまいますので、安易にサイズを上げるのはやめてください」

◆最低でもつま先に10ミリは余裕を

 続いては靴の長さ。足がピッタリ収まるジャストサイズがいいと思っている人が多いかもしれませんが、実は少し余裕があるほうがベターです。

「つま先に余裕がないと、足が前に滑ったときに一番長い指が靴に触れて爪や指先を傷めてしまいます。最低でも10ミリは余裕があるものを選びましょう。つま先部分が覆われていないサンダルの場合も、滑ったときにつま先が飛び出てケガにつながらないよう、やはり5ミリくらいは余裕があるといいですね」

◆くるぶしから靴のヘリに、3ミリは余裕を

 そのほかのチェックポイントは“くるぶし”と“かかと”。

「足の形に個人差があるように、くるぶしの高さにもかなり個人差があります。靴のヘリの部分を『トップライン』というのですが、ここがくるぶしに触れていると歩くたびに擦れて痛んだり擦りむけてしまったりするので、トップラインからくるぶしまで最低3ミリは余裕があるものを選んでください。

 一方のかかとは、ほどよくフィットしていることが大切。食い込むほどギュっと圧迫されているとかかとを傷めてしまうので、食い込みがないか必ず確認しましょう。新品の場合、とくにパンプスはかかと部分が絞られているものが多いので、足にフィットするよう最初に自分で広げてあげるのもおすすめです」

 以上をクリアした靴を選べば、足への負担がグンと軽減。痛みや傷などの悩みからも解放されていくはずです。

「もちろん、靴の形と足の形が完全に一致することは難しいので、自分に合う靴をちゃんと選んでも歩いているうちにカポカポと浮いてきたりすることはあると思います。そんなときは、インソールや土踏まず用のパッドを入れて対応してください。自分で微調整したほうが足にうまくフィットすることが多いので、やはり安易にサイズは上げないように」

◆思い込みで靴のサイズを決めないこと

 そして最後に、中村さんから忠告がひとつ。そもそも多くの人は“思い込み”で自分の靴のサイズを決めてしまっており、それが間違った靴選びに繋がっているケースが目立つのだとか。

「同じサイズでもブランドやメーカーによってサイズ感が違うことは気づいている人が多いと思いますが、同じブランドやメーカーであってもモノによってサイズ感はまったく違ってきます。つまり、サイズは目安にしかならないので、『私の足は●センチ』という思い込みは捨てるべき。

 靴は買うたびに必ず試着をして、その靴の中でもっとも自分に合うサイズのものを選ぶようにしてください。細かいことを言えば、同じ種類の同じサイズの靴でも一足ごとに誤差があるので、たとえば試着した靴の色違いの靴をお取り寄せしたら、持ち帰る前にそっちも必ず試着したほうがいいですよ」

 自分の足にぴったりのパンプス&サンダルの履き心地は格別。この夏はぜひ実感してみてください!

<文/持丸千乃、監修/FHA認定上級シューフィッター 中村浩幸さん>

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