「料理は私、ゴミ捨ては夫」式の分担は失敗する。賢い分担ルール2タイプ

女子SPA! / 2019年9月29日 8時46分

写真はイメージです(以下同じ)

 みなさんは毎日の家事への不満やイライラ、溜まってませんか? 「ラク家事」という言葉がすっかり定着したことからもわかるとおり、忙しい現代人にとって家事の負担を軽くすることは大きなテーマとなっています。

 なかでも、既婚者にとっては「家事の分担=家事シェア」も重要な課題。しかし現実は、妻がひとりで家事を抱え込んで「なぜ私ばかり……」とうんざりしているケースが少なくないようです。

「夫は忙しい」「頼んでもやってくれない」など家庭ごとに理由はあるでしょうが、どうすれば、スムーズに「家事シェア」を取り入れることができるのでしょうか? 家事シェアを推進するためのさまざまな事業を展開するNPO法人「tadaima!」の代表理事・三木智有さんに、家事シェアを成功させるコツを聞きました。

◆分担方法は「トップダウン型」と「プロジェクト型」の2つ!

「家事を分担するとなると、『料理と洗濯は妻』『食器洗いとゴミ捨ては夫』などザックリと担当を決めるケースが多いですが、これは典型的な失敗例。夫婦それぞれの家事に割ける時間や得意なことを考慮して現実的な戦略を立てないと、すぐになあなあになって不満やイライラからいつまでも解放されません」と三木さん。

 そこでおすすめなのが、「トップダウン型」と「プロジェクト型」の2つの分担方法から自分の家庭に合うほうを選び、それを徹底すること。それぞれの特徴とメリットを見ていきましょう。

◆妻は専業主婦、夫は残業の多いサラリーマンなら、トップダウン型

 妻がトップに立ち、夫や子どもはサポーターというイメージ。妻主導で、「いまやってほしい家事」をその都度お願いしていきます。妻は専業主婦で比較的時間に余裕があり、夫は残業の多いサラリーマンで家事にあまり時間を割けない……といった家庭に向いている方法です。

「ポイントは、『何をお願いするか』ではなく『いつやるのか』をしっかり決めておくこと。

 たとえば、入浴しようとしたタイミングで急に『ちょっと食器洗って!』などと言われたら、夫も快く対応できませんよね。『いまやってほしい家事』をお願いするとなると、このように場当たり的になりがちなので、『ここなら家事ができる』という時間帯を事前に確認し、お互いに把握しておくことが大切なんです」

「平日は朝なら大丈夫」「休日午前中はまるっと家事に当てる」といった了承があれば、妻側は「頼みにくい」ということがなくなりますし、夫側も「急に頼まれてイラッとくる」ということがなくなります。ストレスフリーに分担できるのではないでしょうか。

◆夫に家事力と時間がそれなりにあるなら、プロジェクト型

 こちらは、担当をカッチリ決めておく方法。得意分野を割り振るのはもちろん、「これは誰がやるの?」となすり付け合いになる家事が残らないよう、排水溝掃除や換気扇掃除といった細かいことの担当も、最初からカッチリ決めておくのがオススメです。夫の家事力がそれなりに高く、家事に割ける時間も多めという家庭に向いているでしょう。

「プロジェクト型の場合、担当外の家事にあれこれ口を出すのはタブー。たとえば、洗い物担当の夫が夕食後になかなか食器を洗ってくれないことが気になったとしても、夫には夫の生活リズムがあります。『いつやるか』『どうやるか』は担当の裁量に任せ、お互いに気持ちよく家事ができることを優先してください」

 プロジェクト型の大きなメリットは、夫も家事に主体性を持てること。完全な分担制とはいえ、なんらかの事情で担当分の家事ができない日もあると思うので、情報の共有と助け合いの心は忘れないように!

◆家事シェアを始めるときは、まず話し合いから

 自分の家庭にどちらの型が合うかはすぐに判断できると思いますが、「こんなふうに家事シェアをしたいんだけど」と、いきなり一方的に話を進めるのは夫を戸惑わせてしまうはず。きちんと時間を設けて話し合い、お互いに納得したうえでスタートさせましょう。

「こうした家事シェアに関する記事などを夫に見せ、『ウチもやってみようよ』『ウチはこの型じゃない?』などと持ち掛けるとスムーズだと思います。『2人で話し合って決めたこと』となると、夫もより主体性を持って取り組めるはずです」

◆目標を設定し、夫の主体性を引き出す

 それでも、これまで積極的に家事をしていなかった夫の場合、なかなか主体的になってくれず担当を忘れたりして、イライラが続くこともあるかもしれません。

「そんなとき、『家事はそもそも家族全員がすべきもの』『家事をひとりでこなすのはいかに大変か』ということを言葉で夫にわからせようとしがちですが、それは難しい。なかなか伝わらず余計にイライラが募ることなりかねないので、『チーム感を高める』という方向に考えをシフトしましょう」

 具体的には、「平日夜10時以降と日曜日は家事をいっさいしないフリーな時間にする」といった共通の目標を立てるのがオススメだとか。人間は目指す方向がわからないとやる気が出ないものですが、明確な目標があるとやる気が出るもの。共通の目標に向かって頑張ることでチーム感も高まり、「ひとりで頑張っている」というイライラが薄れていくのはないでしょうか。

 次回は、「『協力し合う気がない』『家事力が低い』夫とうまく家事シェアする方法」をご紹介します。

<文/持丸千乃 取材協力/NPO法人「tadaima!」代表理事・三木智有さん>

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