クレンジングシートは肌負担MAX。選ぶならオイル?クリーム?│医師に聞く

女子SPA! / 2019年10月7日 8時45分

写真はイメージです(以下同)

 アラフォー肌のケア法について学ぶ本特集。前回に続き今回も、NGケア法を皮膚科医でウォブクリニック中目黒の総院長、高瀬聡子先生に、お話を伺いました(以下、コメントは全て高瀬先生)。

◆肌にやさしいクレンジングはクリームタイプ

「クレンジング剤の肌への負担は、界面活性剤の含有量で決まります。強から弱に並べると、ローションorシート→オイル→ゲル→乳液→クリームの順。ローションやシートタイプは油分をほぼ含まず、洗浄力が高いぶん刺激になりやすいといわれている界面活性剤の洗浄力のみで落とします。

 そうすると天然のバリア機能である皮脂を取りすぎてしまうので、肌荒れにつながる可能性があります。ですから個人的にアラフォー肌には、ローションやシートタイプのクレンジングはお勧めしていません。『拭き取る』という肌を横方向に動かす刺激も、肌に負担がかかるからです。

 手軽に使えるので夜、眠気に勝てずメイクを落とす気力すらないときのアイテムとして持っておくのはOK。時間があるときは、できればクリームタイプのクレンジング剤で優しく落としましょう。クレンジングがおざなりだと、肌トラブルを引き起こしやすくなりますが、時間をかけて丁寧にしている人ほど、肌がキレイな人が多いものです」

◆メイクを落とさず寝てしまった翌朝のケア法

 メイクを落とさずに寝るのは美肌の大敵。わかってはいるものの、心身ともに疲労しやすいアラフォー世代がメイクをしたまま寝てしまった翌朝にやるべき応急手当とは。

「メイクを落とさずに寝てしまうことの問題は、メイクの油分や1日をすごして分泌した皮脂が、肌の上で酸化物質に変化しているということです(特に皮脂は天然の油分なので酸化しやすいです)。

 酸化した油分は肌への刺激物となり、肌表面の角質が厚くなって、ゴワつきやくすみが発生します。肌内部にもダメージを与え、頻繁に繰り返せばたるみの原因にもなります。

 メイクは基本的に肌にとって“異物”。メイクの上には汚れも付着しているため、落とさない=肌が炎症を起こしている、ということです。落とさないで寝ると炎症を引き伸ばすことになるので、炎症を抑える鎮静行為が必要になります。

 鎮静するためには翌朝、ローションマスク後に、必ず乳液かクリームで化粧水を肌に閉じ込めましょう。黄色人種である日本人の肌は表皮が薄く、潤いを抱え込む力が弱いのが特徴です。潤いを保持する保湿成分がしっかりと入った美容液や、油分で潤い保持力をサポートしてくれる乳液、油分で保湿してくれるクリームが必要不可欠です。

 化粧水は角質がすぐ水分で満たされるため、キメが整って肌色を明るく見せる効果が期待できます。メイクを落とさず寝た翌朝は肌が乾燥気味のため肌表面に水分を補給するためには効果的ですが、成分の大半は水。黄色人種に必要な、潤いを保ち続ける保湿成分の含有量は少なめです。

 だからこそ『メイクは落としたけれど、ケアする気力がわかない』というときの、究極の1品はクリームを。肌の乾燥を防いでくれるため、ひどい肌トラブルには見舞われないはずです。『化粧水のみで夜ケアは終わり』は、10代までと覚えておいてください」

◆「恋をするとキレイになる」は本当だった

 最後に高瀬先生から、アラフォー女性への応援メッセージをいただきました。

「アラフォー世代こそ、恋をしましょう。『恋をするとキレイになる説』は事実です。恋をする対象は人ではなくても、ペットでも趣味でも、胸がキュンとして『優しく接したい』と感じるものなら何でもいいのです。

 恋をすると脳下垂体から『フェニルエチルアミン』というホルモンが分泌されます。これは食欲を抑制する、気持ちを前向きにする、肌や目に潤いを与える効果があるホルモンです。女性ホルモンのエストロゲンの分泌を促す作用もあります。

 日本では女性の社会進出が推奨されていますが、女性が社会で働くことは、実は女性ホルモンにとっては真逆の行為。社会に出るということは、男性ホルモンの一種であるアンドロゲンなどが分泌されやすくなります。

 女性らしさを作るホルモンとして、乳房の発達、皮膚、骨、筋肉、脳、自律神経などの働きにも関係するエストロゲンや、“慈愛のホルモン”と呼ばれるオキシトシン、周囲に優しくできるようになるといわれているホルモン、セトロニンが分泌されづらいシチュエーションに置かれているということです。

 恋をすることで、これらのホルモンは分泌されやすくなります。だからこそ仕事や家事、育児に忙しいアラフォー世代こそ積極的に恋をして、自分が女性であるメリットとして得られるホルモンの分泌量をできるだけ増やしてください。女性であるメリットを享受していただきたいのです。

 自分の肌にご自身で触れるだけでも、“慈愛のホルモン”と呼ばれるオキシトシンは分泌されます。スキンケアをすることで自分の肌を見ることは、自分自身を見つめること。私は“自分をかわいがる時間”だと捉え、仕事や子育てで忙しくてもスキンケアタイムだけは自分の肌を触るよう意識しています。自分を慈しむ時間としてぜひ、スキンケアを丁寧にしてみてください。最も気軽な癒やしになると思います」

【髙瀬聡子(たかせ・あきこ)】

皮膚科医。東京・中目黒にある美容皮膚科クリニック「ウォブクリニック中目黒」総院長。「高機能・高実感」と「ラグジュアリー・クオリティ」を同時に叶える化粧品「アンプルール」の研究開発も行う。雑誌、テレビ出演などさまざまな分野で活躍中。著書は『「ゆる美容事典」 「ほどほど」「ズボラ」で美肌を手に入れる』(講談社)、『気になるパーツのスキンケア2週間速攻メソッド』(宝島社)、『「いちばんわかるスキンケアの教科書」~健康な肌のための新常識~』(講談社、予防医療コンサルタント・細川モモ氏と共著)などがある。

<文/内埜さくら>

【内埜さくら】

恋愛ライター。これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。コメンテーターとして『ZIP!』(日本テレビ)、『スッキリ!!』(日本テレビ)、『バラいろダンディ』『5時に夢中!』(MX-TV)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。

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