独身男性と妊活映画を観てみたら…男女でこんなに違った妊活知識

女子SPA! / 2019年10月25日 8時47分

【おおしまりえの幸せな人生の迷い方】

 恋愛ジャーナリストのおおしまりえです。

 先日、ある映画を観にいくことになりました。『ヒキタさん!ご懐妊ですよ』という、年の差夫婦が妊活に挑む実話をベースにした映画です。実は最近、周りの女性から健康相談まではいかないものの、カラダの愚痴のようなものを持ちかけられることが増えたのです。

◆明らかな不調や不満がないと、問題はあっても後回し

「生理じゃない時に時々血がでる」とか「PMS(月経前症候群)が2週間くらい続くけどおかしいのかな」とかとか。

 私がちょっと前まで『デキたら婚!』という妊活連載をしていた関係で、周りの女性たちが自分のカラダの、悩みのような愚痴を口にするのです。

 その中でも妊活の「パートナーの意識と知識量の差」については、困り果てる人が一定数います。

 例えばある女友達は「妊活をしてみたけれど、本格的に続けるか迷っている。それを旦那に相談したら、『いつか授かるでしょ』と言われた」と危機感の差に辟易していました。

 今や6組に1組が不妊治療に取り組む時代(※)ですから、その“いつか”はいつまでもこない可能性があります。だからこそ正しい知識をと思うのですが、男性の中にはそんな現状を認識していない人も山程いるのです。

(※国立社会保障・人口問題研究所が実施した「第15回出生動向調査(2015年)」より)

 とはいえ本当に鬼気迫ることが起きないと、こういう問題は難しいよなあと思っていた矢先、この映画が目に止まりました。

 現在私個人は妊活をしていませんが、知識だけはそれなりにある状況です。本映画のレビューを見ると「男性こそ鑑賞すべき」という声が多く寄せられています。そもそも妊活をテーマにした映画はあまり前例がありませんが、どの程度受け入れられるものなのでしょう。

 また男性が観た時、妊活や女性の健康問題についてどんな捉え方をするのかも気になる。そこで今回は、30代の男友達(独身)に協力してもらいつつ、映画を一緒に鑑賞して感想を聞いてみることにしました。

◆いざ、男子と妊活映画へ!

「大事なことだから勉強する!」と前向きに誘いに乗ってくれた友達。一応妊活や生理についてどの程度知識があるのか聞いてみると「生理って月に1回3日くらい、血が流れるもの」「生理前はイライラする」「不妊治療はごくごく限られた人が取り組むもの」と、知識にかなり偏りと誤りがあり、ちょっとばかし愕然としつつも、まずは映画館へGO!

 本映画を簡単に紹介すると、「ヒキタさん!ご懐妊ですよ」は、作家であるヒキタクニオ氏の実話をベースにした、一回り以上年の差のある夫婦が妊活に取り組む姿を描いた映画です。

 主人公ヒキタ氏49歳とその妻サチ。「ヒキタさんの子どもに会いたい」という妻の一言に引っ張られる形で、妊活をスタートさせます。

 しかし自分の精子運動率が20%という事実を知り、ショックとともに本気の妊活を決意。2人は妊娠というゴールに向かって走っていきます。

 本編は男性目線からの妊活の苦労が描かれており、いわゆる妊活のステップをふみながら、時折桃や妊娠米を食べるといったトンデモ妊活にも手を出しつつ“ゴール”を目指します。その姿は、私からするとすでに見知った情報なのですが、知識のない男性からするとどうなのか……。

◆「あんなに苦労するものなの!?」という驚きと他人事

「あんな頑張るものなのかって驚いた」

 鑑賞後に話を聞くと、男友達は驚きとあわせ、それでもまだまだ他人事感が強いという感想を教えてくれます。

 どういう点が他人事に感じるのか聞くと、「ヒキタさんが49歳だから大変だったのかなって気持ちが強い。自分は30代前半だから、これから結婚したとしても、あそこまでの大変さは無いのかなって…」そんな素直な感想を教えてくれます。

 確かに妊娠率は男女どちらも35歳をすぎると低下するといったデータがあり、若い人ほど自覚が低いのは理解できます。

 結婚して時期が来たらこういった知識を知ればいい。そう割り切ってもよいのですが、結婚年齢が高まる今は、男女共に少しでも早くリアルな情報を知っているほど、理想とする人生を計画的に歩める可能性が高まるかもしれません。

「大変なのはわかったし、協力し合うことが大事で、お金がかかるってことはわかった」そんな好意的な感想も友人は添えてくれたので、それだけでも御の字なのかもしれません。

 でも贅沢をいえば、ホルモン療法で女性のカラダは凄く負担がかかって大変なことや、ホルモン以外でも、デキたりデキなかったりで、女性のメンタルが不安定になることなど…女のリアルも、もっと世間に知らせてくれよ…という気持ちも個人的には抱かなくもないですが、映画に求めるのは贅沢というものかもしれません。

「不妊治療はもちろん必要なことだけど『好きな人に対して自分が直接出したモノで妊娠していない』という事実が、なんとなく男として悔しさを感じさせなくもないね」

 彼は合わせて、そんなことを話します。

 女の私には理解はできても納得はできない感想ですが、そんな男女の差も面白さが残った本映画の鑑賞。カップルで気軽に行くのはもしかしたらハードルの高さがあるかもしれませんが、「いつか子どもを」と思うなら、娯楽にかこつけて少しだけ扉を開いてみると、少しだけ世界が広がっていくのかもしれません。

<文・イラスト/おおしまりえ>

【おおしまりえ】

水商売やプロ雀士、素人モデルなどで、のべ1万人以上の男性を接客。現在は雑食系恋愛ジャーナリストとして年間100本以上恋愛コラムを執筆中。ブログ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング